1.近代日本の思想傾向への反省
- 昭和初期;明治以降の思想のありかたをめぐって反省がなされる
1-1.常民の思想
(1)柳田国男…常民の日常生活に光をあて、民俗学を創始。
- 文字資料を偏重する従来の歴史学の方法に疑問
- 記録に残らないふつうの人々の生活にこめられた人生の知恵を探る。
- 常民…村落共同体に生活を営む、ごく普通の人々
- 習俗(文字以外の形をもって伝わっている材料)を資料として読み解く
- 人々が「何を信じ何を怖れ何を愛し何を願っていたか」を習俗の中からくみあげる
(4)南方熊楠
(5)柳宗悦…無名の職人が作る実用品に独特の美を見いだす。
- 民芸…従来、下手物として美の対象として扱われなかった民衆の日用品の品々に固有のすぐれた美を発見した概念。