ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN 第7話「ポヨンポヨンするの」の感想・レビュー

ストパン伝統のおバカ・ギャグ回。豊穣の恵みを祈る土偶祭祀が行われる。
土偶であれヴィーナス像であれ原始より豊穣の象徴となるのは女性の肉体。
それ故、女肉の一部が過度に強調されて、それらの像が作られるのである。
土偶祭祀の呪術にかかったウィッチたちもまた、その女性の象徴が豊満になる。
一人、また一人と呪いにかかっていくが、呪いを免れたリーネちゃんが事件解決。
その狙撃能力を用いて土偶を破壊し、見事平穏を取り戻すのであった!

豊穣の恵みを祈る土偶祭祀における女性の象徴について

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  • 集合的無意識と元型
    • 高校倫理でおなじみのユングは一定の人間集団に共通の無意識というものを想定します。この集合的無意識は民族を超えて人類全体の共通の象徴的イメージを持っています。それが元型であり、地域や民族が異っても類似した神話や伝承が存在する所以であるとしています。つまりはアニミズム的な豊穣の祭祀として、女性の女らしさを表現する部位が象徴として扱われることは人類全体に共通していると考えることもできるでしょう。女性裸像やヴィーナス像や土偶において、女性の肉体の一部がシンボルとして過度に誇張して作られているのもこれを原因としています。そんなわけで今回は土偶祭祀の呪術を受けたウィッチたちが次々とその一部の部位を豊満にさせていったのでした。
    • 百合アニメにおいては男性が主要キャラで登場しないため、性別は女性ながらにして竿役を担う存在が必要となります。本作の場合は宮藤芳佳がそれであり、普段の状態ならば、たわわに実った房を味わうキャラとなっています。しかしその宮藤芳佳が今回の放送では呪いの拡散に追い立てられることによって女性の象徴である部位を怖いと感じてしまうことに一種のおかしみが醸し出されていると言えます。最終的に土偶の呪術にかからなかったのは宮藤芳佳とリーネちゃんだけでした。捕まってしまった宮藤芳佳を救うべく、リーネちゃんは武器を取り、狙撃の異能を用いて見事土偶を破壊します。そんなリーネちゃんの決め台詞が今回のクライマックス。脚本を担当した人はリーネちゃんの声帯の人にこんな台詞を吐かせるなんてすごいね!


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