今回は人吉市の特産品にまいてつのキャラたちが利用されている世界線の話でした。
かつての「第一次まいてつ炎上事件」はまるで無かったかのように扱われています。
「第一次まいてつ炎上事件」とは、まいてつキャラをグッズ(応援切符)に使おうとして失敗した事件。
その理由は原作PCゲームがレーティング作品だったことに起因していました。
ここではキャラクターIPを利用する時に生じる問題点を整理していきます。
「第一次まいてつ炎上事件」のコンテンツ産業史上の意義


- キャラクターIPと描かれた絵の問題について
- 「第一次まいてつ炎上事件」とは何か?端的に説明いたしますと、「まいてつ」のキャラクターをグッズ(応援切符)に使おうとした所、その原作がレーティング作品だったため、失敗に終わってしまった事件を指します。一応擁護させていただきますと、その絵(イラスト)は不健全なものではありませんでした。キャラクターIPをグッズに利用しようとした際に、描かれた絵が問題になることは度々発生しています。のうりんポスター事件、宇崎ちゃん献血事件、ラブライブみかん事件などが有名どころでしょうか。これらはイラストが不健全であるとして左派勢力から糾弾を受けた事例です。
- その一方で「第一次まいてつ炎上事件」は内容とは関係無しに原作がレーティング作品であることが問題視されていました。類例としては「ゆずソフト背景CG事件」が挙げられます。『喫茶ステラと死神の蝶』の舞台となる喫茶店のモデルになったリアル店舗からイメージダウンに繋がる苦情が寄せられトラブルになった事件です。まいてつ炎上事件とゆずソフト背景CG事件に共通しているのは、原作がレーティング作品である場合、現実では嫌悪されてしまうということです。これは非常にセンシティブな問題であり、それというのもコンテンツ産業界においてレーティング作品に全く関わらないということは難しいからなのです。どんなに健全な作品でも原画師やライターをはじめとする制作者を辿れば必ず行き着いてしまうことでしょう。有名なものはFGOとかなのは、まどマギ/マギレコなどでしょうか。
- 以上のことを踏まえると、現在『レヱル・ロマネスク』が放映され、まいてつのキャラクターグッズでコンテンツツーリズムが展開されていることは、原作レーティング問題を乗り越えたという意味で非常に価値がある事例と言えるでしょう。しかしここで問題として挙げられるのが、コンシュマー作品を出してあたかも一般作品のように擬態してすり抜けたということです。つまりは、PCゲームのまいてつが認められたのではなくPS4のまいてつが認められたに過ぎないのです。そのため続編のファンディスクをPCゲームで出す際には苦境に立たされることになってしまったのでした。
- 「第二次まいてつ炎上事件」は個人的には純粋に『まいてつLR』のシナリオに問題が多かったことに起因していると思いますが、コンテンツツーリズムとの関係上コンシュマー作品に擬態しようとしたことがメーカーのファンの信用を失墜したことも挙げられるかと思います。


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