『アイベヤ2』体験版 の感想・レビュー

幼馴染関係性変化モノ。いつものキャラデザと作風を変えてきたおりょう原画がウリ。
高校進学時に幼馴染の両親が転勤となり、主人公の家に下宿して1年経過。
まったりした家族生活を、引っ込み思案で人見知りな幼馴染と共に過ごしていた。
しかし主人公の部屋のエアコンが壊れたことからフラグ構築が始まる。
間仕切りのパネルドアが開かれ部屋が一つに結合!アイベヤとなったのだ。
ゆっくり流れていた二人の時間が夏休みの中で変わっていくのを楽しむことが趣旨。

御空朔のキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • メカクレ黒髪!引っ込み思案で人見知りな幼馴染
    • 御空朔は主人公の幼馴染。引っ込み思案で人見知りですが、幼少期に主人公に一緒に遊ぼうと誘われたことで孤独を免れ、それ以来心を許している存在です。家族ぐるみで付き合いがあり、朔の両親が転勤となったため、一人暮らしを選んだ朔は、主人公の家に下宿することになったという展開です。二人は仲の良い兄妹のようであり、同居から1年以上経過しましたが、フラグ構築は進展せず、まったりとした時間が流れていました。はい、みんな大好き☆幼馴染関係性変化!の真骨頂ですね。普段から距離感が近いだけに好感度はマックス状態なのにきっかけがないのでフラグ構築に進展しないお約束なノリです。この膠着状態からどうやって次のステップに進むのかがテーマとなるわけです。本作品で題材となるのは、相部屋と夏休み。主人公と朔の部屋はもともと一つだったものの、朔の同居に際してDIYでパネルドアが取り付けられたという設定。主人公の部屋のエアコンが壊れてしまったので、熱中症を避けるために、パネルドアが開かれて実質相部屋となりました!という流れです。私生活を垣間見ることでドキドキが加速していきます。そして駄目押しとなるのが夏休み前のテスト勉強。一緒に勉強することでフラグ構築を達成し、フラグ構築後は二人で夏休みを過ごすというイチャラブゲーになりそう。
    • そしてキャラデザですが、原画師おりょう先生のいつもとは異なる一風変わったヒロインを見ることができます。おりょう先生と云えばその同人作品も含めて作画が似通っており(だがそれがいい)、おりょう原画のヒロインを見た時には顔ほとんどいっしょー(誉め言葉)というのが、ファンの間でのお約束の儀式となっていました。しかし本作はヒロインがメカクレ属性ということもありますが、いつもと異なるおりょう先生のヒロインを見ることができます。パネルドアをおずおずと開いているイラストはヒロインの可愛さが詰め込まれていて結構好き。

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2020年12月新作ノベルゲーム体験版感想・レビュー集