ゆるキャン△SEASON2 第1話「旅のおともにカレーめん」の感想・レビュー

カレーめんを通して、志摩リンの初キャン・なでしことの友情を描いた話。
一人ひとりがそれぞれの価値観を持っている上でソロでも繋がっているのが良い。
志摩リンのお父さんが素晴らしい父親像。知識が豊富なうえに娘との距離感が絶妙に上手い。
バイクは人が簡単に死ぬ(ホントウ)。だから志摩リンの母親の心配もよく分かる。
高校時代、チャリで年末年始の郵便配達のバイトは私もしたので懐かしくなった。

カレー麺が紡ぐ人の繋がり

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  • 両親の愛情とカレー麺
    • a-partは志摩リンのビギナー時代。読書に励んでいた志摩リンでしたが、秋の心地よい気候に促され、祖父からキャンプ道具が送られていたことを思い出します。そんなわけでソロキャンへGO。ここで志摩リンのお父さんが大変素晴らしく、娘をキャンプ場へ連れて行き、ソロキャン体験をさせてあげるのです。ここで許可を出さなかったりキャンプ場へ連れて行かなかったりキャンプ場の管理人さんに根回ししていなかったらゆるキャン△(完)だったよなぁと。志摩リンの活躍を見られるのは全てお父さんのおかげ!ありがとう志摩リンのお父さん。
    • キャンプ場ではテントの組み立てや焚火などにチャレンジ。アニメ第1期1話ではサクサクっとソロキャンしていた志摩リンですが、初挑戦の時には色々と失敗していることが描かれており、1期と2期で対比的な構造となっていて脚本の人スゲーなとも思います。炊飯に失敗した志摩リンがレトルトカレーだけを食べるかどうかで躊躇していた際、お母さんから電話が鳴り、カップ麺を入れて置いたとのお知らせ。ここでも娘との距離感がうまく、失敗することを想定しながらも「足らなかったら」と配慮しているところが子どもの尊厳を潰さないようにしているところがすてき。

 

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  • ソロでも友情しているカレー麺
    • B-partはバイト回。欲しいモノがあって、そのためにバイトして金を貯めて買うというJKたちが描かれます。なでしこがチャリで年末年始の郵便配達をしている姿を見て、私もしていたので懐かしくなることかぎりなし。外勤と内勤って外勤の方が100円くらい時給が高かった記憶があります。郵便局のジャンパーを着せられた思い出……。それはそれとして、なでしこだけでなく他のメンバーも本屋、酒屋、スーパーでそれぞれ労働に勤しみます。こうやって人生に目的があって、そのために労働するのは何とも羨ましい。
    • 冬休み中、志摩リンは伊豆方面に行き、年越し初の日の出ソロキャンをするとのこと。ここでもお父さんが志摩リンの相談に色々と乗ってあげてるところがグッときます。頼りがいのあるパパっぷり。道路状況とか景観とか経験者ならではの視点でアドバイスがいかす。一方ママンは原付での事故を心配します。いやマジでバイクは簡単に人が死にますからね。事故注意。ライダーの人はどうかお気をつけて。
    • そしていよいよ年越しソロキャン決行の日、コンビニの前でなでしこと遭遇。ここで渡されたのがカレー麺であり、二人の友情を繋ぐのです。一人でソロキャンしても孤独はマイナスイメージではなく自立の証であり、その上で人と繋がっていることが示されていて、やっぱりゆるキャン△はすてき。

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