夏休みの帰省にまつわる話。都会風を吹かす姉と期間限定のトモダチが描かれる。
帰省したれんげの実姉は都会自慢をしようとするが蛍に全てを持っていかれる。
一方れんげはご近所さんで父親の帰省についてきた同い年の子どもと仲良くなる。
いつまでも続くかと思われた楽しい日だったが、それは突如打ち切られる。
いつもの如く遊びに行くとトモダチは父の仕事の関係でいなくなってしまっていたのだ。
お別れも告げられないままの喪失感に涙を滲ませ、トモダチロスに苛まれるれんげ。
だがしかしトモダチから手紙が来ると復活し、いそいそとお返事を書くのであった。
なんという泣きゲー展開。夏休みだけの期間限定トモダチとそのトートツな別れ
- トモダチとの別れだけでも泣けるのに夏休み・期間限定・連絡もない約束の破棄が加われば号泣待った無し
- 今回のお話は前半戦がギャグ回。東京の高校に在学中のれんげの実姉が帰省し、都会風を吹かせまくりんぐだったのですが、そこへ蛍たちが遊びに来ます。当然蛍は生まれてから引っ越してくるまで東京にいたわけでして、れんげのねーちゃんの面目丸つぶれ。そして蛍が新幹線に乗ったことがないことを知りマウントを取り直そうとするのですが、飛行機を引き合いに出されて完全敗北。皆が飛行機の話を聞かせてとせがむ中で誰からも相手にされなくなってしまったれんげ姉の悲哀の姿が涙をそそります。
- 後半は泣きゲー展開。れんげは、父の帰省についてきたとかいう近所の同じ年の子どもとトモダチになります。れんげはトモダチが持っていたデジカメに興味津々であり田舎的絶景スポットを探して二人で遊びまわります。幼少期って夏休みがいつまでも続くものだと思っていたよね。れんげもトモダチとまた明日遊ぶ約束をして翌日いつものように駆けつけるのですが、なんとトモダチは帰ってしまっていたのです。父親の仕事の都合で挨拶をする暇もありませんでした。ここの表現が秀逸でショックを受けてから涙を流すまでの一連の間の取り方が大変素晴らしいものになっています。二人で遊びまわった景色が誰もいない状態で次々と映し出されていくシーンには涙がとまりませんね。翌日からトモダチロスに苛まれるれんげでしたがトモダチから手紙が届くと華麗に復活。お返事を書くと息巻き元通りの元気な姿を取り戻すのでした。