のんのんびより(アニメ1期)第7話「せんべいがカレーになった」の感想・レビュー

久しぶりのれんげ回。独特な感性を持つ幼女の視点から日常生活に切り込む。
学校はあやとりや漫画読み、粘土をするが小1のれんげはティーンズたちと噛み合わず。
放課後の飼育当番ではひょんなことからウサギ小屋に閉じ込められてしまう。
下校では駄菓子屋に寄り道して駄菓子を買わずに特撮を見せてもらうのであった。
煎餅のお礼に夕飯のカレーをタッパーに入れてお返しをしてタイトル回収となる。

幼女の独特な世界観モノ

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  • 大人と異なる視点を持つ幼女 その境目は一体いつ頃だったのだろうか?
    • コンテンツ産業においては所謂幼女モノというジャンルがあり、大人とは異なる価値観を持つ幼女ならではの視点から日常生活を捉え直すというところに一種の面白みがあります。本作品のれんげ回もそのような要素を含んでいるというわけです。ではこの作品の独自性は何かというと、幼児の価値観が必ずしも肯定されるわけではないということです。あやとりでも漫画読解でも粘土でもれんげの感性に誰もついてこられません。そりゃ、れんげと一番年が近い蛍ですら小5ですもの。小1の時なんて上級生がスゲー大人に見えたものさ。ローティーンの少女たちが価値観を共有するなかでれんげは少し疎外感を抱いてしまうのも必定といえましょう。
    • 放課後になるとれんげは蛍を連れて飼育小屋へ。ウサギとニワトリに餌をやろうとしますが、ひょんなことから飼育小屋に閉じ込められてしまいます。扉が開かず取り乱す蛍の描写がウリ。一番のお笑いポイントは鶏の卵の採取で有精卵の場合割るとひよこみたいな物体が出てくるというエピソード。想像するとグロいけど、飼育当番あるあるだよなぁと。結局、れんげの姉である教員が二人を発見して救助されます。
    • ラストは下校場面。駄菓子屋に一人で寄り道をするれんげが描かれます。ガチャではずれを引きまくったせいで、本体の絵は撒き餌でありカプセルにはろくなものが入っていないことを経験則で学んだれんげが、○○万円ネタにはあっけなく引っかかるという所におもろみがあります。途中、特撮モノの放送時間となりテレビを見せてもらうれんげ。特撮を見ながら駄菓子屋の居間で煎餅を貪り食い、バイクで送って貰います。駄菓子屋は1日を振り返り客の少なさと利益の薄さにウンザリするものの、れんげからカレーをおすそ分けしてもらい、まぁアリかなと思うのでした。

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