雑録

コンテンツツーリズム論演習 呉市の地域資源開発~「海」に関する独自の歴史~

前回までのあらすじ。
各地域に飛ばされていた我々コンテンツツーリズム研究室所属メンバーたちは、春休み終了と共に呼び戻され、各々のフィールドワークの成果をプレゼンすることになったのである!

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プレゼン用のスライド

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プレゼン 原稿

呉市地域資源として挙げられるのが「海」に関する独自の歴史です。

「呉」で「海」というと日本遺産の一つである「軍港都市」を思い浮かべると思います。
旧海軍から海上自衛隊へと続く歴史は大和ミュージアムや入船山、鉄のくじら館で体感することができます。
近年では『艦これ』や『アズレン』などのコンテンツ作品でも軍港都市の魅力は高まっており、呉市に嫁いできた御婦人の視点から戦前・戦中期の軍港都市を描いた『この世界の片隅に』でも盛んに聖地巡礼が行われています。戦後には軍転法により海軍の技術は軍需産業から平和産業へと受け継がれ呉の製造業を支えています。
このようにして、呉市の魅力に軍港都市があるのは間違いありません。

しかし、「海」に関する歴史の魅力は旧軍港都市だけではありません。
瀬戸内海が育んだ国際交流と域内交易を色濃く残しているのです。

日朝関係では、奈良時代遣新羅使の和歌が詠まれた①「桂浜」や、ユネスコ「世界の記憶」登録の「朝鮮人来朝覚備前御馳走船行烈図」が展示されている②「三之瀬」があります。

日中関係では、遣唐使船を造ったと伝わる③「唐船浜」、日宋貿易を行った平清盛に由来する④「音戸の瀬戸」があります。

江戸期の沖乗り航路の発展により作られた港湾都市としては、重要伝統的建造物群保存地区である⑤「御手洗」や享保年間に碁盤目状につくられた計画都市⑥「鹿老渡」などが挙げられます。「御手洗」は北前船寄港地として呉市のもう一つの日本遺産となっているだけでなく、幕末維新期に激動の舞台となっていることでも人気があります。またアニメツーリズム88に認定されている『たまゆら』や、アニメーション映画「ももへの手紙」のロケ地ともなっており聖地巡礼が盛んです。

以上のように、瀬戸内海が育んだ独自の歴史は、近現代の軍港都市は勿論のこと、前近代の海上交易という点で多くの魅力を輝かせています。
各地域の歴史資源は民俗資料館(倉橋歴史民俗資料館・松濤園・江戸みなと展示館)で整理体系化されています。
これら各地域の資料館を連携させミュージアムラリーや文化財カードをコンテンツツーリズムと組み合わせて周遊を生み出せば、より呉市の「海」の歴史の魅力が高まると考えられます。