放課後⇒エデュケーション!体験版の感想・レビュー

攻略キャラが全員教職で放課後補習を通してフラグ構築する話。国・社の教員はいない。
かつては遊べるゲーム性を重視していたescudeの新作だがその内容は非常にアナクロ
無料で遊べるソシャゲが掃いて捨てるほどある中、単なる「ステータス数値」上昇モノで挑む。
ひたすらポチポチ。ステータスの数値とにらめっこしながら途中に挟まれる小話を読んでいく。
毎回時代錯誤的なゲームを出し続けるエスクードさんは寧ろスゴイなと感心してしまう。
逆に少子高齢化の中でレトロ層をターゲットにして制作しているのかもしれない。

放課後補習を通して女教師とフラグ構築することが主眼だがゲームパートがだるい

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  • ポチポチゲーを耐えられるだけの魅力的なキャラかどうか
    • 【1】主人公は某惑星の王子であり、目標も無くプラプラしていた所、見かねた両親が地球の学園へ主人公を送り込んだという設定です。なろう系の異世界転生モノ的なノリであり、能力的にはチート。なろう系作品で侮蔑と嘲笑と批判の対象とされている「俺また何かやっちゃいましたかね」を実際にやるので、ひょっとしてギャグゲーなのかという雰囲気が漂います。流れとしては、転校してきたので単位が足りないため放課後補習を受けるという体裁を取っています。そして女教師との補習を通して交流を深め、フラグ構築することが目的となっています。しかしながらこのフラグ構築のためのゲームパートが非常にレトロ。選択する女教師ごとにパラメーター上昇率が異なり、各能力値が一定以上になるとミニシナリオが解放されていくというシステムになっています。あとはもうポチポチポチポチよ。ステータス上昇にプレイヤーが関与できるわけでもなく、期限内の日数と数値を見守るだけ。1回目はセリフが初見なのでまだ読めますが、あとはもう殆ど同じセリフ。こんな時代錯誤なゲームシステム一体誰がやるんだと思わなくもありません。
    • 【2】パラメーター数値にらめっこゲーを耐えるには余程攻略したいというキャラが必要。と、いうことでキャラについて。放課後補習ということで各教科担当の女教師に勉強を教わります。①宇宙工学(クール系ドジ)、②自然科学(不思議系リケジョ)、③養護教諭(S系炉利)、④体育(元気系ゲーマー)、⑤美術(オドオド系自虐)、⑥音楽(バブミ系令嬢)、⑦語学(チョロイ系米国人)と7種類の担当が用意されています。
    • 【3】体験版でシナリオが解放されるのは、宇宙工学・自然科学・養護教諭の3名。宇宙工学はクール系ドジで、本当はドジでありながらも自分ではクールに振る舞っている(つもり)というぽんこつ的なギャップ性を楽しむことがメインとなっています。不思議系リケジョは主にセロトニンの話。不思議系キャラの真骨頂として「必要な単語を使わないから卑猥な感じになる文脈」を駆使してくるのですが、これはフラグ構築前だから使える技であり、関係を持った後とかにはシラケるだけになってしまうのでこれ以外に何を提示できるかが問われてきそうです。養護教諭は幼女に強気攻めで説教されたい人向け。
    • 【4】他に述べておくこととしては、立ち絵と原画で雰囲気が全く異なるということでしょうか。本当に同じキャラかよと思われるシーンもあるので、キャラゲーとして致命的な部分になってしまっています。立ち絵はそれなりにかわいいのですが、イベントシーンで原画が崩れるのでこれに耐えられるかどうかがポイントになってくるかと思われます。


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