魔法少女まどか☆マギカ外伝「1st SEASON総集編マギアレコード」Vol.3 の感想・レビュー

ハイパーアルティメッドまどかに依らない魔法少女の救済がドッペルシステムという話。
しかし1期ではドッペルシステムに関する詳述はなされず所与のものとして描写されただけ。
なぜソウルジェムが濁り切っても魔女化せず浄化されるのかについての謎が残された。
ドッペルシステムはまどマギのテーマの完全否定するものなのでちゃんと回収して欲しいよね。
一方で過去の呪縛とトラウマにより孤独を選ぶやちよに対しいろはがグイグイ行く所が良い。
拒絶するやちよに追いすがり否定の言葉を全て受容し肯定するいろはが面目躍如する!

ドッペルシステムはまどマギの主題の否定なので、所与のものとするのではなくちゃんと描いて欲しいよねという話

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  • なぜドッペルシステムだと魔女化せずに濁ったソウルジェムが浄化されるのか。また何故ドッペルシステムを作ることができたのか。
    • まどマギの根幹となっているのはキュウべえシステム。人間の感情エネルギーを利用するため、人生のなかで一番感情の起伏の激しい時期である少女をターゲットにし、歪んだ形で願いを成就させることで後々絶望に叩き落すというのがその要旨です。まどマギ本編では、キュウべえに嵌められていた全ての魔法少女を、幾重ものループによる因果律を収束し巨大な力を得たハイパーアルティメッドまどかが救済することになりました。しかしマギレコでは救済されたはずの魔法少女たちは未だに死闘を繰り広げており、時間軸どうなってんの?パラレルワールド?それにしては原作のキャラ出てるやん?と視聴者を混乱に陥れました。
    • マギレコではハイパーアルティメッドまどかに依らない魔法少女の救済としてドッペルシステムというものが提示されています。本来ならソウルジェムが濁り切れば魔女化してしまうのに、ドッペルシステムだと浄化されるのです。すなわち原作を全否定することになってしまうのが、このドッペルシステムなのですね。じゃあ、何故ドッペルシステムが生み出されたのかというのが一番重要になってくるのですが、マギレコ1期では華麗にスルーされてしまいます。イイ感じにやちいろが展開されたので、まぁいいかとも思っていたのですが、突如原作キャラであるマミさんが闇落ちして襲い掛かってきます。そして壮大な戦闘描写が展開されたのち、やちよの呪いを覆して見せるとか何とか言ってたいろははアッサリとやちよを手放すことになります。
    • 以上のようにマギレコ1期では何も謎が解決しない投げっぱなしエンドとなってしまったワケですが、1年以上の歳月を経てようやく2期をやるようです。ハイパーアルティメッドまどかとドッペルシステムの関係にどのような理由付けをするのかが非常に気になるところ。これでドッペルシステムは所与のもので~すとか言われたら泣いてしまいそう。

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