『天結いラビリンスマイスター』プレイ記録①「2章中盤で力尽きた」

一種の子育てゲーなのだがキャラを通したライターの説教が展開される。
主人公がメインヒロインと共に精霊を娘に見立てて疑似家族を形成。
そこに前作のキャラ達が集まっていき、娘に人生の生き様を説く内容となっている。
この人生観の垂れ流しがシナリオのメインとなっているので読んでいて辛い。
個人的には本作の主役である落ちこぼれ魔女をメインしてくれた方が良かったかも。
ゲームパートは相変わらずの時間泥棒ゲー。今作は防御が脆くて敵が固い印象。

子育てに見立てた人生観の垂れ流しと説教と価値観の押し付け

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  • 子育てよりも落ちこぼれ魔女をメインにして欲しかったものよ
    • 基本的な路線は魔術国家の陰謀を防ぐこと。名家の養子となった獣人少女が、自分を拾ってくれた家のためを思って、悪の組織に唆されています(本人は利用していると思い込んでいる)。獣人少女がやらされていることは、迷宮に「魔力楔」というマジックアイテムを作用させること。これは土地の魔力を吸い上げ歪みをもたらします。一方でこの獣人少女の幼馴染が、主人公サイドにつくことになります。この人物は、魔術の名門に生まれながら、落ちこぼれであり、かつては獣人少女にその境遇を救われた身でした。しかしいつしか獣人少女が突っかかるようになっていき、関係性が破綻したという結末でした。この落ちこぼれ魔女は実家では持て余されており、主人公たちが異国にやってくると体よく案内役という形で厄介払いされたのでした。迷宮探索のなかでその実態が明らかになると、主人公たちは一緒に魔術師として成長していこうと絆を深めます(魔術国家では魔術師以外の職は見下されているため、主人公たちも魔術師としてジョブチェンジしたので、前作の能力は継承されずゼロからスタート)。
    • このように本作から登場する落ちこぼれ魔女がシナリオを動かす根本となるので、このキャラを主軸にすればシナリオはおもしろかったんじゃない?しかし、この落ちこぼれ魔女は殆どシナリオのメインを張ることもなく、一方で獣人少女も実は善良であることが強調されすぎておりどうせ改心堕ちすんだろーということが見え見え。シナリオは主人公とメインヒロインが娘として見立てる妖精幼女の子育てが中心となります。この子育てイベントが読んでいてキツイ。何と言うか、キャラを通したライターの価値観の垂れ流し。グリザイアシリーズも説教ゲーだったけど、本作のシナリオはお涙頂戴すぎるというか変にかっこよくしようとして滑ってしまっているような感じ。第2章では前作のキャラたちが集まってきて妖精幼女と対面し、各キャラが自分の人生観を語るのですが、これがキャラを介した価値観の押し付けっぽくなっててちょっと辟易してしまいがち。例えるなら親族の寄り合いや職場の飲み会の時に厄介なお偉方から人生訓を説法されている気分になります。

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ゲームパートについて

  • 2章で最初に難易度高い方(森)を選んだら大変だった
    • 2章では最初の選択肢で調査に行く迷宮を山か森かで選べます。おっ自由度たけーじゃん。折角だから俺はこの難易度が高い方を選ぶぜ、と森を選んだのですが、ソッコーでファンシーなぬいぐるみたちにフルボッコされてしまいました。主人公たちの物理防御が紙過ぎるし、こちらの属性のメインである地脈・神聖・冷却・雷撃はほとんど耐性ではじかれダメージを与えられません(効果があるのは物攻と火炎)。防具で物理防御を補おうとしても、店売りでも合成でも碌な防具が売ってねぇ。困った。
    • ……まぁレベリングするかということで莫大な時間をドブに捨てたのですが、レベリングすると敵のレベルも上がるやんけ。詰んだ!と思っていたら、レベル15でクラスチェンジが起こり、色々とスキルを獲得。この時、主人公と幼女が「創造破壊」というスキルをゲットすることができ、ゴーレムなどの物体操作系のモンスターに大ダメージを与えられるようになります。これで何とかダメージリソースを確保することができ、あとは炎属性の鳥人フレイルさんが炎弾使えるので、これを起用。スキルパレットを1回リセットして物防にふれば基礎値が上がるのでダメージを防げるようになり、ようやっと雑魚キャラと戦えるようになったのでした。

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