小林さんちのメイドラゴンS 第7話「一般常識(みんなずれてます)」の感想・レビュー

同人誌即売会・睡眠・お化け探しの3本。ギャグとしんみりの緩急が激しい。
話的に泣けるのは2本目の睡眠に対する解釈の話。小林が語る種族の同調圧力説が見どころ。
売れない同人誌の話は、自分で本出せるだけでもすごいよといつも思う。
そしていつもの才川。ハイテンション百合ばかり見てる気がする。パターン入った的な。

常識とかいうふんわりとしたもの

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  • 同人誌即売会
    • ファフとルコア回。宝に目が無いファフでしたが同居人の男性に唆されて自ら宝を作り出す創作に目覚めます。具体的には同人誌。前回は文字だけの本だったので売れ残ったことを指摘されたファフは、エロ同人にチャレンジすることになります。即売会で一番売れてるのはエロ同人だもんね……個人的には市場では見られない二ッチな評論本も結構好きなんですけど売れなそうですし。そんなわけでファフはルコアにモデルを頼み、漫画を描いていきます。以外にそのイラストは上手くジャンルもおねショタというニーズに応えるのですが、シナリオがぶっ飛んでおり売れ残ったというオチ。ファフに刺激されたルコアも同人誌作成を始め、自らの肢体をウリにしたコスプレ本を販売。ファフだけ大量の在庫に囲まれる姿が悲哀を誘います。こうしてファフはまたしても惨敗となったわけですが、ルコアのパートナーであるショタには大うけであったという流れになります。

 

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  • 睡眠についての詩的考察
    • クール教信者先生のお家芸である日常哲学回。ギャグ的な基調の中で時たま鬱展開が来るのがいい所なのよね。今回は睡眠に対する解釈の話。休日に惰眠を貪る小林さん。トールはドラゴンには睡眠が必要ないので人類に対する睡眠に対して疑問を持ちます。しかし人間界に来てみるとドラゴンたちもまた眠るようになっていて不思議に思うという構図。それに対して小林さんは生物学的答えを試みるのですが、トールは納得しない模様。ここで本作のウリである日常哲学、詩的ポエムが挿入されます。小林さんはここで種族の同調圧力説という自論を話します。夜は行動するのに不向きだから寝ようぜと始めたやつがいて、みんな寝てると寂しいから俺も寝るわという連鎖を繰り返していったのだと。これにはトールも思う所があり寝落ち。翌朝小林さんにかけてもらった毛布をくんかくんかして幸せをかみしめるのですが……小林さんは会社におもいっきり寝坊したというオチ。

 

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  • いつもの才川
    • パターン入った。カンナに対する才川のハイテンション百合の話。今回はクラス内新聞を作ることになり幽霊の謎を探しに行きます。いつも行動を引き起こすきっかけになるのが、小学生男児のテンプレであるイキリ系少年。才川を煽り、才川はそれに反発するも、カンナが変な意味で賛同するので、結局才川も参加するというお約束の流れ。小学生たちが階段でグリコをしたり、上履きサッカーをしたりする様子を楽しめれば大勝利なんじゃないかな。幽霊の正体は留め具の壊れた窓の音であったという壮大な展開になるのですが、実は本当に異界の妖精がいたというオチ(カンナのみ発見して見つからないように保護)。しっかし、誰も妖精の姿(半裸のオッサン)であることにツッコミを入れないのね。最終的にエルマが異界ゲートを開いて送還してエンド。

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