ひぐらしのなく頃に 卒 第10話「良心の呵責に耐えかねた沙都子の自我が分裂す」の感想・レビュー

鉄平改心バグにより飢えていた家族の愛情が満たされていった沙都子の話。
家族愛は沙都子の善性を刺激し無限ループで殺人を犯しまくる人生にNOを突きつける。
良心の呵責に耐えかねた沙都子はついに2人に分裂してしまい形而上学的世界で抗争。
純粋に梨花が好きだっただけの沙都子はどうしてこうなったを炸裂しエウアを糾弾する。
最終的に善良沙都子は魔女沙都子により銃殺され、最早誰も沙都子を止めることは出来ない。

ジレンマによりトラウマが刺激された沙都子は自我分裂に陥る

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  • ループの際に無意識下での記憶継承があるとすると鉄平改心バグのバグが起こるかも?
    • 今回の見どころは鉄平改心バグが沙都子の善性を目覚めさせる場面。沙都子のことを純粋に思い、無償の愛を貫くその姿は沙都子を徐々に改心させていきます。沙都子の心に亀裂が入る様が逐一強調されてきましたが、なんと!その結果として自我分裂が待っていました。
    • 沙都子の目的は梨花の心を圧し折ることであり、そのためにはどんな手段をとっても梨花のループを諦めさせねばなりません。それ故、今回のループでは圭一の力で村の皆が動き、鉄平の虐待から救われたという感動の大団円を演出しておきながら最後に梯子を外して絶望させる必要があったのですね。そのため鉄平を追放しないようにするため大石を利用し雛見沢症候群を発症させたのでした。L5の大石は綿流しの風習が村にとって邪魔な人物を殺害する隠れ蓑であると思い込んでおり、わざと鉄平を殺させることを口実に村の御三家システムを崩壊させようとしていました。鉄平が死ねばどうでも良かったのです。大石は児相に虐待など無いことを証明すると、北条家のことを強引に引き継いでしまうのでした。
    • こうして舞台がお膳立てされ、さぁ鉄平を殺そうという所で事件は起こります。なんと引き金を引こうとした沙都子の手を、沙都子自身のもう片方の手が止めようとするというトンデモギミックの発動です。カケラ世界の中に引き込まれた沙都子は良心の呵責に耐えかね懺悔し罪悪感に駆られます。そしてこうなることを知っていたのねエウアと糾弾するのですが、エウアにとってはそれもまた愉悦の一興に過ぎません。分裂し魔女と名乗る沙都子は善なる沙都子を銃殺、カケラ世界から現実世界へと舞い戻ります。そして鉄平に銃を突きつけ目の前で殺害。
    • 今回の注目ポイントは、ループするごとに無意識下での記憶引き継ぐがおこるんだったんじゃね?と、いうこと。すなわち鉄平に見られながら鉄平殺したら鉄平に記憶引き継ぎが起こって、鉄平改心バグのバグが起こる可能性があるということ。もしかしたら全然そんなことは無いのかもしれませんし、魔女化した沙都子にとってそんなものはさしたる障害でもないのかもしれませんが。

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