雑録

ウマ娘「樫本理子」シナリオの感想・レビュー

生徒を育成する際に教員が管理を行うか、生徒の主体的意志を尊重するかの問題に関するお話。
経営者が管理を掲げる一方で現場が意思の尊重を唱え、最終的に改心するというのがお約束パターン。
本作も徹底管理主義を掲げた樫本理子理事長代理がトレーナーに感化されて改心。
樫本理子自身も最初はウマ娘に寄り添っていたが過去のトラウマにより転向したのだとか。
トレーナーとのふれあいは樫本理子に原初の思いを想起させハッピーエンドとなる。
ジャンルとしては「ぽんこつかわいい」。運動がへっぽこで後れを取るかわいさが表現されている。

樫本理子(理事長代理)のキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • 完璧超人かと思いきや実はぽんこつで過去のトラウマから管理主義者になったというギャップキャラ
    • 樫本理子は理事長代理で徹底管理主義者。それ故、当初はトレーナーさんがウマ娘の主体的意志を尊重することに対して、あまり良い感情を抱いていませんでした。完璧超人管理主義経営者と人間味溢れる人情重視現場人間が対立するというのはある意味お約束ですね。しかし樫本理子の魅力は、いわゆるギャップ性にあったのです。なんだかんだいいながらも甲斐甲斐しくトレーナーさんの世話を焼き、長時間労働を労わってくれます。これによりエアグルーヴが嫉妬に駆られるファンアートが作られてしまう程!!
    • さらに樫本理子はギャップ性に加え、ぽんこつかわいいで追撃を重ねてきます。なんとこの理事長代理。運動はへっぽこでありダンスゲームでは悉くリズムを外し、走ればすぐに息が上がってしまうのでした。当初のイメージ設定と異なり、善人オーラを隠しきることが出来ず、実は情に厚かった理事長代理は担当ウマ娘との交流によってもまた絆されていきます。温泉旅行でトレーナーさんとお泊りすることになり、それがどういうことを意味するのか担当ウマ娘に指摘され焦るところは大変グッとくる展開になっています。うまぴょい、うまぴょい。
    • 最終局面では、ついにトレーナーさんに自身のトラウマを吐露します。樫本理子は駆け出しの頃はトレーナーさんと同じようにウマ娘の感情に寄り添い主体的意志を尊重する方針をとっていたというのです。しかし主体的な意志の尊重とは、まだ世の中のことを何も知らない思春期の少女を放置・放任することにも繋がりかねません。極端な思考に陥った樫本理子が今度は徹底管理主義に走ったのもまた樫本理子がトレーナーであり続けるためには必要なことだったのでしょう。トレーナーさんと向き合う中で、自己の視野狭隘さに気付いた樫本理子はまた一歩成長したのでした。

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