ひぐらしのなく頃に 卒 第15話「相互依存状態であったさとりかが自立し別離エンドを迎える」の感想・レビュー

令和版ひぐらしは壮大なループが展開されましたが結局のところ沙都子と梨花が自立する話でした。
沙都子には梨花以外にも鉄平や詩音、そして悟史がいるので孤独じゃないよというラスト。
ひぐらし業とひぐらし卒を合わせて、これぞホントの卒業エンドというオチ。
最初の時系列で沙都子が退学してやり直すのかと思いきや、時間軸は入学時まで巻き戻る。
沙都子がループして創り出した都合の良いセカイは維持され最後に沙都子自身に返される。
自立できる環境を整えたという意味で沙都子のループにも意味があったことが示唆された。

わざわざ『ひぐらし』を持ち出してまで進学時における関係性の変化をやる必要はあったのか

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  • 「仲の良い親友との別離とそれぞれの自立」
    • 令和版ひぐらしで視聴者が見せられたのは結局のところ少女たちのケンカ。最終的に殴り合って自分の腹の内を全部出すことによって和解したというオチ。形而上のセカイでは羽生がエウアに一矢報いることで、その世界線から追放することに成功。エウアにとってさとりかはホントウに無聊のための一つに過ぎなかったんだなぁと。個人的には最初の時間軸に戻ってさとこがルチーアから退学して人生をやり直す方が面白いんじゃない?とは思ったのですが、別の世界線が形成。最初から沙都子がルチーアに行かず、雛見沢に残る√に分岐しました。このセカイは何度もループを繰り返したおかげで形成された、ご都合主義的セカイであり、鉄平改心バグ発動、悟史覚醒、詩音義姉と沙都子は梨花がいなくても孤独じゃないんだ!ということが救いとして与えられています。沙都子が頑張ったから梨花がいなくてもやっていける世界線が形成されたんだ!、沙都子のループも意味があったんだ!ということが意義付けされています。オチとしては小綺麗にまとまったけれども、テーマとしては令和にひぐらしを復活させてまで描くべきことだったのかと疑問が尽きません。ひぐらしでしか描けない内容では無かったのでは?という想いは視聴者で一致するのではないかと思われます。

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ひぐらしシリーズ感想まとめ