スローループ 第6話「「難しい」が楽しい」の感想・レビュー

船で鱪(しいら)釣りに行く話。なんともゴツイ魚。色が変わるらしい。
主人公ちゃんは亡き父の親友である釣具屋から新しい釣り竿を貰う。
その釣り竿はもともと釣具屋がプレゼントする予定のものであった。
形見とも言える釣り竿を持って、鱪釣りに挑戦するが……
あと一歩のところで釣れず、主人公ちゃんはボウズであった。
一方、釣れた人々はどうやって食べるか相談。菌があるから危険らしい。
そんなわけで釣り船屋の姉ちゃんの友達がやってる飲食店に乗りこむ。
生で食べるのが危険と言ってるのに腕を信じてカルパッチョを頼むのであった。

鱪を釣ってカルパッチョにして食べる

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  • 釣りを通して広がる世界~鱪釣りと飲食店の店員~
    • 早いもので6話にして季節は既に夏。暑くて釣りどころではなくなり涼を求めて釣具屋に避難します。しかしそこで釣具屋の店主から提案されたのはまたもや釣り。いや暑くて釣りにならないと言っているのに釣りに行こうとは何を言ってるんだ?とツッコミまくり。OP後、釣りは釣りでも船にのって海へ釣りに行くとのことで鱪(しいら)なる魚をターゲットに出陣します。夏でも漁船での釣りは涼しいとのことで、最初は船が揺れて怖がっていた小春も掌返しで快適に鱪釣りにチャレンジします。主人公ちゃんは船に乗る前に釣具屋の店主から亡き父に贈られるはずであった釣り竿を貰っており、何としてでもフライで釣ろうとコダワリます。個人的にはこの釣り竿で家族的エピソードとかが入るのカナーと眺めていたのですが、全くそんなことは無く、主人公ちゃんはボウズに終わります。
    • 釣り終了後、釣れた組と釣れなかった組で明暗の差。釣れた小春はどう料理しようかと悩むも、釣りキチ店長曰く、鱪は菌があるから生で食べるのは危険とのこと。そんなわけで釣り船屋の姐御に連れられアポなしで飲食店に突撃します。その飲食店では姐御の腐れ縁の友人が働いていて、(たまたま店に客がいなかったこともあり?)、アポなしでも釣った鱪を調理してくれることに。菌があるから個人の料理では生で食べられない。だからこそ専門家には生で料理して欲しい!ということでカルパッチョに決定。冷蔵庫で冷やしている最中には雑談をして主人公ちゃんの交友関係は更なる広がりを見せます。この店員の趣味は狩猟でありオンシーズンは冬と聞くと、ポエマーな主人公ちゃんは渓流釣りと対比させながら、季節ごとに漁労と狩猟で生活していた獲得経済時代の人々に想い馳せ、その情景を語るのでした。
    • カルパッチョ食ってお開きとなった後は、釣り船屋の姐御と飲食店のチャンネーの馴れ初めが懐古のかたちで挿入されます。クールぶってたチャンネーは実は怖がりで林間学校の肝試しでビビっていた際に姐御に助けられて仲良くなったとのこと。なんにせよ、独りで釣りやってた根暗陰キャぼっち気質の主人公ちゃんが、また一人知り合いを増やし、そのセカイを広げたのでした。

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