四国巡検記(下)徳島城・高松城編

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徳島城 城跡
  • 徳島城
    • 建築物は残っていない。城跡のみ。310円の駐車場はシルバー人材が対応にあたっており、パウチされた駐車票を貰って、それを窓のところに提示する方式。310円というお釣りが微妙な金額をシルバーさんが捌くので車が長蛇の列になって危険。実際の城はなく公園となっており、桜が綺麗。桜というと薄桃色のを想像するかもしれないがドピンクの桜。城跡は小高い丘になっていて本丸跡まで登れる。そこまで高くはなく数分で着く。城山の麓には機関車が展示してある。
    • 城は無いが、城山のすぐ近くに徳島城博物館があり、徳島城の歴史が解説されている。徳島城の藩主は蜂須賀氏。秀吉から正勝が阿波国を与えられ、家正が徳島城を築城。関ヶ原の戦いでは至鎮(よししげ)が東軍につき所領安堵。博物館では蜂須賀氏の活躍として大坂の陣がクローズアップされており、阿波水軍の力で功績をあげたことにより、淡路も加増されたことが語られていた。

  • 国道11号
    • 徳島城から高松城へ移動するために走る。徳島県側はうずしおロマンティック街道の二つ名を持ち、瀬戸内海の島々を見ながら快走することができる。香川県に入るとひたすらうどん屋が沿線に出現する。なんといううどん県であろうか。

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高松城天守跡とそこから見える水城ならではの風景
  • 高松城
    • 瀬戸内海の海水をお掘に引き込んだ水城。日本三大水城の一つ(現在は埋め立てれている)。城は残っていないが、櫓などは残っている。城の配置が独特なのが見所で二の丸と本丸の間には鞘橋という橋が架かっており、これを落とせば本丸は独立して防御を維持できるのだとか。また陳列館があり、幕藩体制下における高松城主(生駒氏→松平氏)の歴史が紹介されている。秀吉から讃岐一国を与えられ生駒氏は関ヶ原大坂の陣を生き延びますが、生駒騒動というお家騒動が起こり出羽国矢島1万石に移封。讃岐は東西に分割され、東讃岐には松平氏が入封した。この高松松平氏は家康の孫で水戸徳川家の長男という破格の家柄。西国大名を監視する為という説があるのだとか。江戸勤務の時には溜詰に常駐する常溜であることが強調されていた。
    • 高松城のすぐ近くに香川県ミュージアムがある。県立の博物館なので割と設備や展示がしっかりしており、回るのに結構時間がかかる。2階は芸術系、3階は歴史系。2階の仏教美術空海推しであり、空海の生涯を追うことができる。曼荼羅は圧倒的。3階の歴史系は通史がしっかりしており、旧石器→縄文土器→水田耕作→古墳→国府と寺院→荘園公領→地頭の台頭→守護と領国→戦国→幕藩体制→幕末維新→明治政府の地方支配体制→大正デモクラシー→戦争→戦後とかなりボリューミィーであり、お手製のプリントまである。すごくもりだくさんです。