空の青と白と/瞬きの夏【体験版】(Barista Lab)の感想・レビュー

ワナビがファンと称する少女の手助けを受けながら作品を完成させる話。
部長の転校により廃部の危機。ワナビの主人公は筆を折ろうとしていた。
そんな中、部長の親友で主人公の作品を陰で読んでいた少女が現れる。
彼女曰く、主人公の作品のファンであり自分が作品作りに協力するとのこと。
その熱意に絆された主人公は二人で作品の取材をしながら筆を進めていく。
少女は甲斐甲斐しく尽くしているうちに主人公に惚れてしまうという流れ。
キャラゲーだが、せせなやう先生の原画がとてもかわいく表現されている。

桧ノ原つぼみのキャラクター表現とフラグ生成過程

廃部のため筆を折ろうとする主人公
  • ワナビの作品作り物語
    • 主人公は創作に興味がありweb小説を書き散らしながら本屋でバイトをするという高校生活を送っていましたが、ある時部長に誘われて本格的に執筆を始めることになります。しかし作品が完成しないまま部長は転校することになり、廃部の危機、物語は閉じられるところでした。しかし主人公の作品のファンと称する部長の友人の少女がやってきて廃部は免れることに。さらに主人公の作品の続きを読むために、取材に付き合ってくれるというのです。そんなわけで二人で二人三脚をしながら、作品を作っていくことになります。
    • 主人公の作品は今はやりの異世界転生ファンタジーであり四元素にもとづく四つの試練を通して成長していくというもの。そのため主人公とヒロインは湖・温泉・共有畑での野菜収穫等などを一緒に体験しながらネタだしをしていくことになります。基本的にはキャラゲー路線ですが、素直で明るいワンコ系黒髪ロングのキャラクターが生き生きと描き出されておりグッときます。立ち絵の服装変化は見ていて楽しく、制服・私服・エプロン・勝負服・浴衣とより取り見取り。立ち絵の服が変るのって結構好き。せせなやう先生の原画を魅力的に表現することに成功していますので、キャラゲーが好きな人にはオススメかもしれません。農業イベントで野菜を一緒に収穫したり、ヒロインの実家の喫茶店でバイトに励んだりと充実した日常を送っていきます。主人公は小説を、ヒロインは自分の料理をそれぞれ味見してもらう"味見"同盟がいい味出してます。
    • 順調に作品を紡いでいく主人公ですが、これだけヒロインに尽くされれば落ちないわけがなく、次第に絆されていきます。しかし主人公はヒロインの関心が自分自身にあるのではなく、あくまでも小説にあることを自戒しているので、拗らせた鉄壁防御を誇っているというワケ。これがどのように崩されるのかが最大の焦点であり、主人公がヒロインの好意をスルーして傷つけた後に後悔して自分で気づくのか、それともヒロインが率先して主人公の防御を破壊しに来るのか、はたまた第三者である部長が降臨するのかと色々なルートが予想されます。どのようにしてフラグが構築されるのか、フラグ後のシナリオをどう展開するのかが楽しみな作品でもあります。
交際経験がないため恋愛描写が書けないという主人公に自分を売り込むヒロイン
編集の取り立て業
主人公は小説を、ヒロインはオムライスを"味見"してもらうことに
味見が癖になるヒロインの図

せせなやう先生原画ゲー感想集