【感想】異世界おじさん 第1話「異世界グランバハマルに17年いたがようやく帰ってきた、ぞ」

17年に渡る昏睡から目覚めた親戚のおじさんが何と異世界帰りだったという話。
時は2017年秋、主人公の若者は書類を携えて病院に赴いた。
要件は昏睡から目覚めた叔父に公的支援の申請をさせるためであった。
異世界帰りだという叔父の正気を疑う甥っ子だが魔法を見せられ信じることに。
叔父さんの処遇を巡って家族や親戚で罵り合いをして一家郎党は空中分解。
一人残った甥っ子は叔父の異能をカネに変えるため身柄を引き取ることになった。
本作の時間軸である2017年は5年も前。2022年の現在と比較して結構違和感あった。

よくある異世界モノの亜種「異世界帰り」モノだが、セガ愛とおじさんによる独自性を醸成することに成功した稀有な作品

現世編はおじさん×たかふみの関係性とセガ愛がウリ

本作は「異世界帰り」もの。回想で異世界の異能バトルを描きつつ、90年代と現代(2017年)とのギャップを取り扱うことがウリの作風です。そういえば2017年周辺って『ハイスコ』とか『すべての人類』とか90年代懐古作品が謳歌していた年代だったよなぁと(ついでにこの原作者って確かハルヒのweb漫画とか前髪ぱっつん幼女とか書いてたような記憶があります)。数多の同工異曲の作品群の中から本作が一際抜きんでてオリジナリティを発揮しているところが、セガ愛溢れるおじさんの癖のあるキャラ立ち。セガを選んだ者として孤高を貫き、現世でも異世界でもソロプレイだったおじさんのぼっち魂をここに見よ!原作ではメガドラミニ発売記念回が異常な盛り上がりを見せていましたね。そんなわけで甥っ子と叔父さんの男二人のルームシェア生活が始まります。しばらくはおじさんの異能を活かしてユーチューバーとして生きて行く模様。

異世界回想パートではおじさんがツンデレエルフの好意に永遠に気づかず本気で嫌がっている姿を見て楽しむのがウリ。ステレオタイプツンデレ概念は90年代には未だ隆盛を迎えておらず、今でいうツンデレ概念を90年代にやったら本気で嫌っていると思われてしまうというギミック。照れ隠しするエルフの丸わかりな好意を華麗にスルーしまくるネタが冴えまくり。命の恩人となったエルフにレアな貴金属の指輪を嵌めてあげてフラグ成立かと思いきや次の街で秒で換金してお礼とするおじさんの男らしさをとくと見よ。現世編ではおじさんのセガネタ過去回と甥っ子たかふみとおじさんのキャッキャウフフなルームシェア生活がメインで、途中途中に回想形式で異世界ファンタジーが挿入されてくるというスタイル。メガドライブは幼少期の頃近所のロッテリヤに置いてあって待ち時間中にソニック2を遊べたので、おじさんが初恋ネタでソニックとテイルスを上げた時には懐かしさで脳が破壊されそうになりました。ちょうどRTA in Japan 2021 winterの動画があるので見て来るわ。あと個人的にたかふみがルームシェアに失敗してしまったこととかも気になります。

ツンデレエルフ傑作選

ツンデレエルフの表情変化
おじさんから指輪を貰い照れ顔をキメるツンデレエルフ
だが指輪は換金され、それが礼金として支払われた

【旧世界の遺物】殆ど死んでいる先生のハルヒ作品の中ではクルマ星人の話が好き






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