【感想】花兄けい「キミと上げる花火」を読んだ。

高校時代に好意を伝えられなかった男に花火大会でリベンジしようとする話。
シナリオはヒロイン視点で展開され告白を目指す心の機微がウリになっている。
高校時代、好きだった男は別の女とくっついたが現在はフリーになった!
このチャンスを逃してはならぬと花火大会で浴衣デート告白を決意する。
しかしながら人ごみに酔って吐きそうになり会場にすら辿り着けない。
告白の計画に失敗したヒロインはご休憩所で男を襲い結ばれようとする。

ヒロイン視点で感情の機微が描かれ、表情の百面相や所作がカワイイ

高校時代、じゃれ合ってた男友達を他の女に取られてしまった

高校時代に仲が良くいつもじゃれ合っていた男友達がいました。ヒロインはその関係における居心地の良さに甘えていたらさぁ大変。なんと男は別の女とくっついてしまったのです。後悔して絶望するヒロイン。高校卒業後、男がフリーになったことを何らかの手段で確認したのでしょう。花火大会に誘い浴衣デートで告白しようと決意します。親友にバッチリ着付けてもらい、何としてでも告白するんだと意気込むヒロインが可愛いですね。シナリオはこのヒロインの心の機微が繊細に描かれていくことが特徴です。待ち合わせ場所で男と出会い、昔のようにじゃれつくのも微笑ましいです。しかしながら花火大会に向かう余りのヒトの多さにより悪酔いし駅の時点で挫折。ご休憩所へと駆け込むことになります。花火大会に行けなかったことで落ち込むヒロインですが、酒を呷って勇気を出すと、このまま終わりたくないと肉体的繋がりを求めることを決意。男に襲い掛かります。強引に口淫した後、男が事情を聞き、素直な感情を吐露するヒロインがグッときます。浴衣モノなのに浴衣でしないとはこれ如何にと思う所もありますが、バスローブもなかなかであり、それがはだける描写は割と気合入って書かれています。あとオチも好きで、浴衣自分で着れないヒロインがユーチューブみながら男に気付てもらう場面結構好き。

花火大会浴衣デートで告白再チャレンジ
人混み酔い、花火大会の会場にすら辿り着けない
落ち込むヒロインかわいい
感情を爆発させ慰めてもらうヒロイン
自分で着付けできず浴衣着せてもらうエンド