【感想】異世界おじさん　第3話「叔父がいるなら叔母もいるものです、わ」を見た。 -

封印都市の結界破壊・ようつべ登録者数・幼年期の男勝り少女を通して人間の信頼関係を描く話。
封印都市に関するツンデレエルフの御高説を聞いたおじさんはつい結界を壊せるか試してしまう。
案の定結界は壊れてしまいツンデレエルフは街を守るため伝説の武具を身につけ飛びたつ。
だがおじさんはすぐに結界を修復しエルフは結界にぶつかって墜落。四コマ漫画的な疾走感がスゴイ。
さらにおじさんはツンデレエルフの誘いを恐喝と勘違いし夜逃げするのであった。フラグクラッシュ。
ツンデレエルフのフラグを折るおじさんにたかふみは憤るがたかふみまた藤宮さんの好意に気付かない。
それは何故なのかを知るため過去の記憶を探るが幼年期藤宮さんは暴君で恋愛対象とは程遠かった。
それでもたかふみは友情を感じており、仲の良い友達エンドで幕を閉じるのであった。

ツンデレエルフからおじさんへの、藤宮さんからのたかふみへの好意が華麗にスルーされるパターンの確立

2018年2月20日、ようつべの広告収入規定が改定され零細ユーチューバーは収入を絶たれることになった。おじさんたちも例外ではなくチャンネル登録者集めが深刻な課題となっていた。焦燥感に駆られる中、オジサンは似たような異世界での事例を紹介すると、たかふみがそれを聞きたがり、異世界語りスタート。おじさんが封印都市にやってきた時、ツンデレエルフから結界について御高説を垂れられることとなる。おじさんは本当に結界が破られないのか興味が湧き、つい力を解放。結界を破壊してしまうのであった。迫りくる魔物たちの脅威を見て、ツンデレエルフは伝説の武具を身につけ、魔物を討つべく空を駆ける。おじさんのために身を捧げるツンデレエルフの献身をお楽しみください。しかしおじさんは精霊に頼んで即座に結界を修復。ツンデレエルフは結界にぶち当たり、蠅のように落ちていくのであった。この一連の流れには思わず爆笑。殆ど死んでいる先生のweb漫画で良く見られた手法を継承していて懐かしくなるのであった。閑話休題。自分が酷い目にあってもツンデレエルフはめげることがない。住民たちからのおじさんに対する疑惑の目を上手く逸らし、さらにはおじさんを飯に誘う。けれどもおじさんはそれを恐喝と勘違いし、約束を華麗にスルーして夜逃げするのであった。
　
おじさんのフラグクラッシュっぷりにたかふみは言葉も出ない。だがたかふみはたかふみで藤宮さんの好意をフラグクラッシュしまくる。なぜたかふみは藤宮さんをトモダチとしてしか見ていないのか。疑念に思ったおじさんは変化の術でエルフに変化すると叔母と称して藤宮さんに恋愛相談を持ち掛ける。原因を探るために皆でたかふみの幼年期の記憶を鑑賞することにしたおじさん(エルフおばさん)たちだが、映し出されたのはジャイアンのようにたかふみに接する暴君藤宮だったのだ。つまりたかふみにとっては藤宮さんが恋愛対象になるなどあり得なかったのである。それでもたかふみにとって藤宮さんはとても仲の良い親友であり、グータッチでハッピーエンドとなる。ちなみにようつべ登録者問題はおじさんが素直にネットで事情を話すと未登録者たちが登録してくれてあっさり基準到達。そういやゼロ年代の某巨大掲示板的ってよくこういうネット団結力の話がまとめられていたよね。