【感想】リコリス・リコイル 第4話「Nothing seek, nothing find」を見た。

日常系ギャグ回を用いてたきなに人間性を与え千束の過去を回収し電波塔事件に繋げる話。
今回は一見するとたきなのパンツ回でありランジェリーショップへ行く話なのだが……
外へ遊びに行くことでリコリスの生活しか知らないたきなに人間性を与えていく流れが尊い
千束の行動原理に触れていったたきながスイーツ満面の笑みで撃沈する場面はちさたき劇場。
一方で千束は才能発掘支援者アラン・アダムスに殺しの才能を見出されたことが判明する。
そのような中、管理された箱庭の平和を転覆させようとするテロリストが登場。
地下鉄銃乱射事件が失敗に終わると、情報統制できない規模でのテロに走ることとなった。

ちさたきパンツ回かと思いきや、たきなの人間性回復→千束への好感度蓄積→千束の過去回収→電波塔事件へと繋いでいった重要な伏線テンコ盛り回

たきなのパンツがトランクスだったことに衝撃を受ける千束
  • たきなが男物の下着を履いていたのでランジェリーショップでパンツを買うことにした
    • 今回は日常系ギャグ回から始まります。たきなのパンツがトランクスだったことに衝撃を受けた千束はたきなを買物に連れ出します。私服で集合した際、たきながTシャツにジャージだったことも更なる衝撃。たきなの申し出により千束に服装選択権が与えられるとファッションショーが開催されます。そして当初の目的であったランジェリーショップでは、パンツは人に見せるものかどうかというやり取り。思わぬ反撃を受けて顔を赤らめちゃう千束がかわいいなぁと思っていたら、たきなは更に思わぬ行動にでます。なんと千束を試着室に連れ込むと履いているパンツを見せて欲しいとせがむのです。たきなの迫力に押されて自らパンツを見せてしまう千束と真剣な表情でガン見するたきな。これらは一見すると単なるギャグパートですが、これまでリコリスの生活しか知らず任務を生存理由とし感情の起伏の乏しかったたきなに人間性を回復させている重要な場面でもあるのですね。千束がナチュラルに外国人の日本語メニュー選びを助けたり、その後美味しそうにスイーツを頬張って満面の笑みを浮かべたりしている姿を見たたきなが、千束に惚れていく流れは尊いです。3話ではリコリスからの解放が、4話では人間性の回復が丁寧に描き出されました。
千束の才能は殺しであり、それが世界に届けられるという鬱ゲーフラ
  • 殺しの才能を発掘され世界に届けさせる宿命を負った千束
    • 機械人形のようだったたきなが千束によって人間になっていった一方で、今度は千束の重い過去を回収するターンとなります。千束に惚れて行ったたきなは千束の過去を知ろうとします。そんなたきなに対して千束は組織を抜けた理由を語り始めます。千束が組織を出たのは自分を見出してくれた恩人を探すためでした。本作の設定としてアラン・アダムスという才能を発掘しそれを支援する人がいるのですが、千束はアランに見出された者だったのです。リコリスは皆孤児だということから千束もリコリスになる前は凄惨な生活を過ごしていたことが窺われます。それ故、千束はアラン・アダムスを見つけてお礼を言いたいと思っているのです。しかしここから鬱展開が待っていそうな雰囲気が漂い始めます。千束が探しているアラン・アダムスは店に来る客の一人でもう既に会っていたのです。さらに千束がアランから見出された才能は何かということですが、それは「殺し」だったのです。そのうえ、才能はセカイに届けなければならないということで、非殺傷主義を貫く千束が、その殺しの才能をこれから要求されることが明らかになったのです。よくあるパターンとしては人を殺して鬱になった千束をたきなが慰める百合的展開になりそうですが……これで千束の殺す対象がたきなであり本当にたきなをぶっころす展開になったら良作、たきなを殺したくない千束が自分を殺したら神作になりそう。

今回の名場面集

たきなちゃんファッションショー
千束にパンツを見せるよう要求しガン見するたきな
千束の満面の笑みに惚れてしまうたきな
彼岸花にコダワリのあるアイキャッチ
千束の気を惹くために渾身の「さかなー」を披露するたきな
たきなの使用済みパンツを履きたくなった千束と千束が選んだパンツを履くたきな

リコリス・リコイル感想まとめ


2022年アニメ感想まとめ