日本一を目指すことに疑念が生じスランプに陥ったスペちゃんが日本総大将として日本一になる話。
日本一を自己の存在理由としていたスペシャルウィークだが宝塚記念でグラスワンダーに敗北してしまう。
さらに凱旋門賞でエルコンドルパサーがモンジューに敗北した姿を見て日本のウマ娘の程度を知る。
こうして日本一になることに何か意味はあるのか?と自問自答しアイデンティティ崩壊するのである。
だが日本一には様々な形があり多種多様であるというトレーナーの助言により闘志を取り戻す。
母親の「精いっぱいレースを走って、それで元気にゴールまで帰ってくる」という言葉を思い出すのだ。
復活したスぺは、日本に乗りこんできたモンジューをジャパンカップで見事に下し、日本総大将に輝く。
日本一とは何か?それには様々なカタチがありスぺちゃんはみんなにとっての日本一を目指す
- スぺちゃん、日本一とは何かという哲学に悩み、やる気を喪失する
- 日本一を目指して頑張るスペシャルウィーク。宝塚記念での勝利を目指し、勝ったら凱旋門賞にチャレンジしたいと息巻きます。しかしながらグラスワンダーに敗北。さらには凱旋門賞に挑んだエルコンドルパサーがモンジューに返り討ちにされ世界の広さを思い知らされます。こうしてスぺちゃんは思考の袋小路に陥り、今までのようには日本一を目指せなくなり、スランプに陥ります。京都大賞典ではイマイチ気が入らず大敗。スぺちゃんと競うことを目標としてツルマルツヨシは、スぺちゃんのあまりの腑抜けっぷりに、自分がコケにされていると思い大激怒。やる気がないなら出て来ると暴言を吐くのでした。
- スぺちゃんは日本一とは何か、日本一になったところで世界には通用しないし何か意味はあるのか……と自問自答します。そんなスぺちゃんに対し、トレーナーさんは自分にとってスぺが"日本一"一緒に夢を見たいウマ娘だと語ります。そして日本一とは正解の形が一つじゃないと説くのです。トレーナーさんの言葉を聞いたスぺちゃんは、母との会話を思い出します。母にとっての日本一とは「精いっぱいレースを走って、それで元気にゴールまで帰ってくる」ウマ娘だったのです。こうして開眼したスぺちゃんはみんなにとっての日本一のウマ娘を目指すことを決意し、スランプを乗り越えたのでした。
- 闘志を取り戻したスぺちゃん、ジャパンカップでモンジューと対決し、日本総大将となる
- 復活したスペシャルウィークは次の目標をジャパンカップに定めます。するとこの大会にフランスからモンジューがやってきたのです。大衆は日本のウマ娘に勝って欲しいが、フランスの馬に勝てるわけがないというムードを漂わせていました。そのような雰囲気で迎えた本番、スぺちゃんはモンジューとデッドヒートを繰り広げ、なんと勝利を収めることに成功したのです。観客席からはスペシャルウィークを日本一と讃える声が湧きたちます。まさにスぺちゃんは日本総大将としてみんなにとっての日本一となり、トレーナーさんの前で掲げた願望を見事果たすことができたのです。以上によりスぺちゃんが日本一となることでチームシリウスの幕は閉じることになります。正妻マックイーンの人馬は一体物語から始まり、スペシャルウィークがヒールからヒーローになり、ウイニングチケットがうおぉぉぉーんし、渇望するナリタブライアンが渇きを満たし、サイレンススズカが世界線を乗り越えた第一部はここでおしまい。最後までメジロマックイーンが正妻ポジションを占め、シナリオ的にはサイレンススズカの話が一番洗練されていましたね。