ヤマノススメ「ここなちゃん高校進学と転校問題」(二百九~二百十合目)

ここなちゃんが高校進学を契機に関西に引っ越すか飯能に残るかを選ぶ話。
ここなちゃんの父親は関西に単身赴任しており、この度見事に昇進した。
そこで関西にマイホームを買うかどうかを検討することになる。
当然そうなれば学校は転校することになり、山メンバーたちともお別れとなる。
葛藤するここなちゃんだが、最終的な決断は飯能に残ることであった。
「学校には居場所がなかった」と述べるここなちゃんは「山のつながり」を重視する。
最終的に「私はここにいたい」というここなちゃんの意志をお父さんが尊重する。

父親に対して、自分の意志表示をすることができるか

ここなちゃんの高校進学と転校

母一人子一人で飯能の小さなアパートで暮らしていたここなちゃん。実はお父さんが単身赴任で関西にいたことが判明、昇進したので関西にマイホームを買わないかと提案してくる。お母さんはここなちゃんの意志を尊重してくれるというのだが、色々とあるわけで思い悩む。そんなここなちゃんの支えとなるのがあおい。ここなちゃんから父親について聞かれ反抗期真っ只中の答えを返してしまうが、家族だからこそ遠慮なく何でも言っていいのだという自論を展開する。この助言を聞いたここなちゃんは父親に自分の気持ちを話す決意をする。そして父親の帰宅。ここなちゃんは山のつながりを大切にしたいことを告げていく。ここなちゃんが学校ではぼっちであり居場所が無かったことには驚きだが、そう言われて納得できる部分もあるな。それを踏まえて考えるとここなちゃんが山の仲間たちと楽しそうにしている姿はちょっと感涙してしまう。読者ですらそうなのだからましてや父親ならなおさらだ。大人しくて内気だった娘が楽しそうに山の友達との思い出を語ったらそれを尊重してあげずにはいられない。こうしてここなちゃんはお父さんに自分の意志表示をすることができ、飯能に残ることになったのであった。原作者が物語初期だったら関西に行ってたと述べていることからして、ここなちゃんの学校でのぼっちっぷりと、山の仲間がどんなに大切かが窺えますね。

あおいからのアシスト
学校では居場所が無くてぼっちなここなちゃん
ここなちゃんの意志表示
ここなちゃん、山のつながりが無かったら家族を優先したんだなぁと。

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