『PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL』第2話「白塗りモルカーの逆襲」

生徒に強制的に規範を押し付けても自発的意志が無ければどうにもならない話。
免停により教習所送りにされたモルカーたちだが施設を踏み荒らしてしまう。
ブチギレた教官はモルカーたちに無理やり校則を守らせようとするのだが……。
余りにも行き過ぎた指導はモルカーたちに反逆を起こすことになる。
モルカーに人間が勝てるわけも無く、教官はモルカー「に分から」せられる。

生徒たちが自発的意志で自ら規則を守るようにするのが理想ってもな

教習所を遊園地か何かと勘違いして遊興に耽るモルカーたち

ビルを倒した罪により免停となり教習所に送り込まれたモルカーたち。だが教習所を公園か何かだと勘違いしてテンション上がった彼らは遊びたい放題。植え込みの人参まで食い散らかす始末。これにブチギレたのが教習所の教官であり、厳しくモルカーたちを躾けていく。だが次第に指導は激しさを増し、個性を塗りつぶし囚人たちを画一化しようとしてくる。教習所ならぬ強制収容所のような有様にモルカーたちは不満を高めていく。装飾品を剥ぎ取られ、ついには白いスプレーで車体までしろくされてしまうのであった。このような仕打ちをうけてついに囚人たちは革命を起こすことを決意。教官はモルカーに吸収され、生死を彷徨った後、尻から排出されたのである。ただし魔法は尻から出る。こうして教官はあまりにも個性を塗り潰す指導を改めることを決意。モルカーたちに吹きつけた白いスプレーを落とし、個性として認めるのであった。なんか学校教育における生徒指導の縮図を見せつけられているようで死にたくなった。今回のモルカーは学校教育におけるマッチョ系生活指導の教員のメタファーであり、しかも最後にモルカーが勝っていることから、近年の理不尽校則の改正を表象しているかのように思われた。

ブチギレる教官と怯えるモルカー
行き過ぎた指導
クレームをつける親と反抗する生徒