ヤマノススメ Next Summit 第9話「渓流釣りって、人生?/ひなた一家と、いざ鎌倉!」の感想・レビュー

A-partは渓流釣りで進路選択の話、B-partは鎌倉で仕事の息抜きの話。
A-partでは単身赴任をしていたあおい父が飯能に戻りあおいを釣りに誘う。
あおいは渋るが遊びに来ていたここなちゃんが興味を示しひなたも巻き込んで釣りへ向かう。
そこで語られるのは何故ここなちゃんが色々なことをやりたがるのかということであった。
原作はここなはぼっちな中学生活で学校外の山仲間を大切にしたい事が語られるのでかなり違う。
B-partではひなたの母が仕事でのストレスに耐え兼ね気晴らしを求め夫に企画を頼む。
山も海もというリクエストに答えひなた父は鎌倉を提案。あおいも誘われついていくことに。
ここで描かれるのはひなたの母の行動力の高さと勢いの良さ。ノリノリで休暇を楽しむ。
あおいはひなたの母を見て、ひなたの人格形成の背景を知るのであった。

渓流釣りというよりかは、ここなちゃんが進路選択に関し優等生的思考を持っているという話

ここなちゃんは何故釣りに興味を示したのか?

単身赴任から飯能の実家に帰ってきていたあおいの父は娘を渓流釣りに誘う。だがあおいは釣りに対して全く興味がなく乗り気ではなかったのだが、遊びに来ていたここなちゃんが興味津々になってしまう。そのためあおいはひなたをも巻き込み、皆で渓流釣りに向かう。ここで焦点が当てられるのはここなちゃんであり、なぜ彼女は色々なことに興味を示せるのかという話になる。ここなちゃん曰く、将来について漠然としているからこそ、いざという時に備えて色々なことを経験しておこうとしているのだとか。これに対してあおいはめっちゃ真面目という印象を抱く。さらに高校選びについては、もう既に志望先が固まっており、あおひなと同じ高校を目指しているとのこと。さらに奨学金が狙える成績ってめっちゃ勉強できんじゃん。(ここなちゃんの高校進学について漫画版209-210合目では父親の昇進を契機に単身赴任先である関西へ一家で引っ越すかどうかが問題となっていた。漫画版ではここなちゃんは学校に居場所が無く、だからこそ山仲間を大切にしており、この関係を大切にしたいから引っ越すのではなく従来通り飯能で暮らしたいと決断するところが見どころ。アニメでは趣が異なる展開となっている)。一応、話の展開としては、魚釣りは人生のようだとあおいの父親が論じ、そこからここなちゃんの進路選択に繋げていくので不自然ではないのだが。なんか渓流釣りそのものに焦点が当てられるのではなく付随的な要素になった感じがある。釣れる釣れないではなく、こういう時間が大切なんだと。

ここなちゃんは将来の進路選択に備えて経験値を積むことを目的としていた

 

海にも山にも行きたいというひなた母のリクエストに応えて鎌倉へ行く話

登山と海が同時に楽しめる鎌倉と名物の弁当

3学期期末試験のテスト勉強をするためひなた宅へやってきたあおい。だがリビングで見た物はソファに倒れ伏すひなた母の姿であった。過労とストレスに苛まれていたひなた母は癒しを求めており、旦那にリフレッシュ企画を頼む。そんなわけでひなた父が提案したのが鎌倉旅行だったのだが、流れであおいもご一緒することになる。移動は鉄道で駅弁を買ったり鳩サブレーを買ったりで満喫するママン。神社で素焼きを投げて割り御利益を得るシーンでは会社のストレスをぶつけまくっていた(だが上司に関する悪口は一切言わず何があった!?)。そして日頃の運動不足も何のその、ハイテンションで山登りも楽しんでいく。山頂では仲良く駅弁をシェアするも、3個しか描写されず、ひなた父は背中を向けているので、一瞬どんな状況だコレと思った視聴者は多いのではないだろうか。(ひなた父はアルコールストーブで煎茶を入れようとしていたのであり、後で鯵の寿司を分けて貰っている描写はある)。アルコールストーブはゆるキャン△でソーセージパーティーした時に出てきたやつだが、ひなた父からは道楽品として紹介されなかなかお湯が沸かずにマイナスイメージが目立った。登山後は海へと行くのだがひなた母はバスではなく徒歩で海まで行くと宣言し、皆でウォーキング。山を下りた時の方が歩いたかもとはあおいの弁。海を見たひなたの反応が海無し県に住んでいる住民のソレでとても共感した。海で戯れる二人だが、次からは高校2年生ということで進級フラグが建てられて次回へ続く。

煎茶を飲むシーンがやたらと艶っぽいあおい
鎌倉の海での夕焼け

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