【感想】雛原えみ「おためし彼女ちゃん」を読んだ

大学のペアワークでぼっち化した地雷系少女に声を掛けたら執着されてしまう話。
主人公の竿役は大学に研究をしに来てる系の冷静で落ち着いた感じの知的な男子大学生。
ある時大学の授業でペアワークになった際、うっかりぼっち少女に声をかけてしまう。
だがその女性は地雷系であり、それ以来執着されるようになってしまうのであった。
しかしこの地雷系少女は地頭が良く知識も豊富で気が利くので主人公も次第にほだされていく。
ラストでは独占欲に駆られた主人公が頭を撫で、逆に執着するようになっていたというオチ。
時々地雷系少女の目のハイライトが無くなり本性を垣間見せるヤンデレ描写も良い。

地雷系少女が冷静で落ち着いた男子大学の理性を溶かす所がポイント

ペアワークで孤立化してしまった地雷系少女
ぼっちになった地雷系少女に声をかけたのが全ての始まり
  • 地雷系に執着されていたら次第に絆されこちらが執着するようになっていたというオチが良い。
    • ヒロインが主人公を攻略する系の作品。今回のヒロインは地雷系ファッションに身を包む少女で主人公に執着してくるのだが、押し売りではなく程良い距離感を演出し、逆に主人公が執着するようになってしまうというのがポイント高い。竿役の主人公は大学に研究をしにきてる系の冷静で知的なクール男子。大学の授業でペアワークとなった際にヒロインの地雷系少女はぼっちになってしまう。それを見かねた主人公が声をかけてあげるのだが、これをきっかけにしてヒロインは主人公に付きまとうようになる。しかし本作ではこの執着の仕方が見事なのである。
    • 主人公に突如交際を申し込み若干引かれるとデーティングのお試し期間ということで友人関係からスタート。それ以来、主人公の家に押し掛けると色々と世話を焼き主人公のパーソナルスペースを侵略、主人公にとってなくてはならない存在へと浸食していく。このヒロインは単なる地雷系だけではなく、地頭が良く知識も豊富で主人公の研究内容の話題にもついていくことができる。多分これ主人公より勉強できるんじゃねーのというレベル。そして最後は主人公の鉄壁の理性をロジックで打ち破り、見事手を出させることに成功する。ヒロインの色仕掛けに対して自分の体は大切にした方がいいとやんわり拒否すると、自分の体が大切だからこそ大切な人の側にいたいと迫ってくる。さらに「嫌じゃない時点で結構好きですよね」からの「合うかわからないことは試してみる。合理的ですよね?」と論破に成功するのだ。
    • 行為後、安易に手を出してしまった主人公はヒロインの狡猾さを思い知ると共に自己嫌悪に陥るのだが……。もう時は既に遅しで完全に絆されていた。ヒロインがサークルの用事で男性と話している姿を見ると、独占欲が発動してしまうのだ。しまいには思わずヒロインを呼び寄せ頭を撫でてしまう。ヒロインが主人公に執着していたかと思いきや、主人公がヒロインに執着するようになっていたという綺麗なオチで終わる。
お試し期間を設けてデーティングすることになった
主人公よりも地雷系少女の方が勉強できるんじゃね?
自分といて何が楽しいのか疑問に思う主人公
竿役主人公の鉄壁防御をどう崩すか!?
地雷少女に執着されていたが自分が執着するようにまでなっていた

雛原えみ先生はメイドモノもいいぞ!