ヲタクに優しいギャル×コスプレ×承認欲求モノ。
人形職人の後継者である主人公は幼き頃に女から罵倒されたことがトラウマとなっていた。
それ故、自分が信奉するものを公に出来ず、卑屈な人格が形成されてしまう。
そんな主人公の特殊技能を認めてあげればフラグは成立さ。
掃除を押し付けるイケメンとコスプレ衣装を依頼するギャルの違いはその誠実さ。
一見するとヒロインも主人公を利用しているだけじゃねーかと思われるがそうではない。
キャラに賭けるコスプレへの情熱が人形職人である主人公の心を打つ。
主人公が自己の思想・信条を公にしてギャルの衣装作成を引き受ける意志を示すのがエモい。
物語構造は承認欲求の満たし方。舞台装置はコスプレ。相手はギャル


- 日本社会において自分の思想信条を公にすることは難しい
- 主人公は雛人形職人の後継者。血統と環境により幼き頃に人形へ憧憬を抱くが、女友達に気持ち悪いと断罪されてしまいます(お約束の展開だと、この幼馴染は主人公に惚れていて主人公の興味が人形に向くのを嫌ったのでしょう。再来が待ち望まれる)。以来、そのことがトラウマになり、自分が好きなモノに自信が持てず、卑屈な人格が形成されていきます。それでも主人公にとって救いだったのだが、人形への情熱を失わなかったこと。祖父へ師事しながらメキメキと腕を上げ、服飾スキルまでも身につけていました。芸は身を助けるとはよく言ったもので、主人公が磨いて来た特殊技能がついに認められる時がやってきます。第1話では今まで認められなかった主人公がギャルに認められ、アッサリと陥落します。あっ、この作品って主人公こそがヒロインなヤツだ。僕ヤバの市川と同じ傾向。主人公を応援したくなる原理。
- ギャルの正論による説教と満たされる承認欲求
- 主人公は高校へ進学しても、その卑屈な性格により友人も出来ず、雑用を押し付けられてきました。そんな主人公に向かってギャルは正論を吐くのですが、それが出来たら苦労はしない。けれども思想信条を公にする自由は主人公の心に深く突き刺さるのでした。転機となるのはミシン。服飾が主人公とギャルを繋ぐことになります。主人公の家のミシンが壊れてしまい、学校のミシンを使用して作業を進めることになります。するとどうでしょう。誰も来ないハズの放課後なのに、主人公に説教垂れたギャルがやってきたではありませんか。しかも主人公が雛人形に想いを寄せているところを見られてしまいます。人生終了のお知らせかと思いきや……。主人公の人形師趣味を嫌うどころか受け入れてくれるギャル。さらに、ギャルが実は腐女子でありコスプレ衣装を作成中であることが明らかにされます。今まで忌避されてきた主人公の技能はギャルにとっては垂涎の的でした。ギャルは主人公に対し衣装を作ってくれと頼みます。
- ギャルのコスプレに対する誠実さ
- ここでの尊みポイントはギャルがその内に秘める誠実さ。フツーに見ていれば、掃除を押し付けるイケメンとこのギャルが何が違うのかとこの糞ビッチめと視聴者は思う事でしょう。しかし視聴者にそう思わせないためにギャルが必死で頼み込む様子が丁寧に描写されていくのです。ギャルが推しキャラになるために必死で作った衣装のヨレヨレの縫い目が見所です。主人公は今度は自分の意志で、ギャルからの衣装作成の依頼を引き受けるのでした。主人公が単にハイカーストのギャルから承認欲求を満たされたからだけでなく、ギャルが抱いている熱意を受け入れている場面が熱い展開ですね!








着せ恋の喜多川海夢がかわいい! pic.twitter.com/D0fBGX53lY
— クロ (@kuro293939) 2022年1月8日
2022冬アニメ第1話感想集
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