空色ユーティリティ(全1話)の感想・レビュー

ゴルフ初心者の少女がラウンドでスコアを叩きまくってしまう話。
それでも自分にとっての快心の一打がでればオールオッケー!
初心者でも気の合う仲間がいればラウンドに出て良いんだよ!と楽しさを教えてくれる。
ゴルフの純真な楽しい部分だけを抽出したような感じ。
(※現実における社会人にとってのゴルフは大抵接待ゴルフであり、そこには死しかない)

純真にゴルフが出来ることそのものが尊いのかもしれない

スコアを叩きまくってしまう主人公の図
  • 現実だとゴルフを趣味に出来る事自体が一種の社会的ステータスの象徴
    • オッサンの趣味をJKにやらせるシリーズ~ゴルフ編~。現実だとゴルフは富裕階級のたしなみであり、社会人はコネ作りのために接待ゴルフに駆り出され、面従腹背しながらナイスショットとか言わねばなりません。そこには死しかないのですが、今回はそんな死の部分は置いておいて、ゴルフの楽しさのみが追求されて描かれていきます。
    • 本作の主人公となるのはゴルフ初心者の少女でラウンドは3回目の挑戦。パープレイを目指しており、実力者である先輩2人と回ることになります。先輩2人がその実力を遺憾なく発揮するのに対して、初心者の少女は叩きまくり。コースに出るのはまだ早いのでは!?と視聴者たちは思ってしまうことでしょう。しかしながら、スコアを競うよりも、外に出て日光を浴び緑豊かなコースを周ること自体の楽しさが描かれていきます。スコアが少ない方がいいけれど、気の置けない仲間たちと楽しく過ごすことがゴルフの楽しみなんだよと。
    • 前半は調子の上がらなかった主人公ですが、昼食後は緊張もほぐれいい感じになってきます。ゴルフ場のランチって美味しいよね。主人公はかつ丼、女性枠はサンドイッチ、ガチ勢はカレーを食べていましたが、ゴルフ場のカレーは美味しいところが多いので、ガチ勢の分かりみが深い。私もカレーセット食べることが多いし。ここからもゴルフはプレーだけでなくゴルフ飯という楽しみ方があることを提示してくれています。もっと美味しそうな食事描写にしてくれてもいいのよ。
    • 最後は主人公が快心の一打を出してワンオン。初心者の主人公をアレコレとフォローしてくれる先輩たちのありがたさが身に沁みます。ガチ勢先輩からのイメージというアドバイスが、主人公にゴルフを始めさせた憧れのショットを思い出させたのです。こうして見事スーパーショットが炸裂。これがあるからゴルフは楽しいのよと綺麗な温泉エンドとなります。次こそはパーを取るぞと意気込みイイハナシダナーとなります。カネとか気にせずコネ作りとか捨て去り、純真にゴルフが出来れば、きっと楽しいんだろうね(社会人とってそれは無理な話だ……)。

ゴルフ飯はなぜ旨いのか
快心の一打
懲りる事なく次のラウンドへ