【感想】タコピーの原罪 第6話「東くんの冒険」を読んだ

失敗する事で大切な人から見切られる事を恐れる少年が失敗しても受容される話。
東くんは優秀な兄と比較され、もう既に母親から諦められてしまっていた。
悲劇なのはそれでも東くんは母親の愛を追い求めているということ。
そして母が好意を向ける対象である優秀な兄は自由奔放なリア充生活を謳歌していた。
強烈なコンプレックスと劣等感に駆られる東くんはしずかちゃんの教唆に乗ってしまう。
しかし窃盗は失敗。しずかちゃんに切られる事を恐れる東くんだが、受け入れられる。
(しずかちゃんが無関心なだけなのであるが)東くんはトラウマ解放され救われたのだ。
だが幸せな時間も束の間、死体遺棄していたまりなちゃんの死体が表出してしまう。

失敗により切り捨てられることを何よりも恐れた少年が失敗しても受け入れて貰えた!

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  • しずかちゃんは単に無関心なだけなのかもしれない
    • しずかちゃんの関心はチャッピーにしかないのは確定的明らか。普通に考えるとチャッピーは保健所送りにされているはずですが、額面通り東京にいる父親の下へ居ると信じて上京計画を練ります(東くんは分かってて騙しているのかもしれない?)。そこへ東くんの兄が通りかかるとあら大変。東くんは強烈なコンプレックスを発露させるのです。東くんの家は医者であり、優秀な兄は有り余るほどの恩恵を受けており、その後を継ぐため勉強だけすれば良いとされています。それにも関わらず兄は自由奔放なリア充生活を満喫し、バイトして彼女とお揃いの指輪を買うなどしているのです。この兄の行為に母親がヒスってることが会話の端々から感じさせます。優秀な兄のリア充っぷりは、文化祭Tシャツを部屋着にしていることや高2なのに数Ⅲのチャートがあることで表現されていて、相変わらず芸が細かいです。
    • 東くんにとってみれば自分が母親からの愛情を受けたくても受けられないのに、受けられる兄はそれを窮屈がっているため、凄まじい負の感情を醸成しているわけです。そこへ我らがしずかちゃんは犯罪教唆。兄がバイトして買った彼女とお揃いの指輪を盗っちゃえばいいんだよと唆すのです。東くんは口車に乗せられホイホイと部屋に忍び込むのですが、ミッション失敗。ここで東くんは「失敗」によるトラウマが発動します。東くんは最初から母親から見切られていたのではなく、何回か試されても100点を取れなかったことにより見切られました。そのため失敗することで愛する対象から切られると思い込んでおり、しずかちゃんからも捨てられると思うワケ。しかし失敗した東くんを待っていたのは自然体のしずかちゃん。(おそらくしずかちゃんはチャッピーにしか関心がなく東くんのことなどどうでもいいのでしょうが)東くんにとって失敗しても切り捨てられなかったことはなによりも救いとなったのでした。
    • ハッピーエンド!と思いきや、死体遺棄していたはずのまりなちゃんの死体が地表に露出しているではありませんか。犯罪バレるフラグをどう回収していくのか次回も見逃せません。

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