もういっぽん! 第1話「いっぽん!」の感想・レビュー

武道を通し少女たちの青春と友情を描く大変素晴らしいジェネリックきらら百合アニメ。
第1話は柔道人生を最後と決めたJC3引退試合と高校進学を機に復帰するまでの心情変化を描く。
お馬鹿系ネアカ主人公、インテリ三つ編みメガネ、ライバル剣道部員、寡黙クーデレの4人がメイン勢。
各々キャラが立っており、武道に対する拗らせた熱い想いがヒシヒシと感じられてとても良い。
試合描写も人物たちが良く動くし、柔道の緊迫感が伝わってきて、見ているだけで燃えて来るものがある。
中高と武道を体育で履修せねばならず柔剣道両方やったのでなんとも懐かしくなった。武道良いよね。

骨折や失神はよくある事。夏は汗だく、冬は寒稽古。だが武道でしか味わえない感情がここにはある。

中学最後の試合に両鼻から鼻血ブーする
  • 柔道を辞めるという少女(JC3)
    • 物語は夏の中体連、最後の試合から始まる。主人公の園田未知はこの試合を契機に柔道そのものを辞めると宣言していた。だがそれだからと言って手を抜くのではなく、一本勝ちを目指していた。まずは前哨戦。未知と共に女子二人だけで柔道部をやってきた三つ編みメガネ滝川早苗の試合。早苗は勉強ばっかりやってる根暗少女だったところ、未知に誘われて嬉しくなり柔道を始めたことが回想シーンから読み取れる。試合では大外刈りを狙いに行って逆に返されてしまい敗北。このシーン見ただけで柔道履修者はあるある~と叫んだに違いない。一発で無理やり大外刈りをしようとしても決まらないんだよね。何個か連続で技を組み合わせて身体のバランス崩さないと。なんか前に投げる系の技を1回使うと、相手は後ろに体重をかけるから、そこで大外刈りなどの後ろに転ばす技をすると決まる。

  • 園田未知の中学最後の試合
    • 続いていよいよ未知の試合。一本勝ちをすると息巻くが相手は強敵であり素早さ・筋力ともに高く防戦を強いられる。技ありと指導を取られて不利になった際、相手を背中から落とすが一本ではなく技あり。早苗が応援で勝手に一本と叫んでしまったため勘違いしたのだ。結局、相手に寝技に持ち込まれ、未知は敗北したのであった。しかも寝技で失神したアホ面がSNSで拡散されてしまうという悲劇。しかしながら試合後には、やりきったと自分を肯定する未知の姿が。だが早苗はまだ燻ぶっていたし、未知の対戦相手であった氷浦永遠は未知に執着していた。それでも未知をライバル視する南雲安奈の登場で一旦は有耶無耶になり中学編は幕を閉じる。

  • 高校入学と再び柔道をやる決意を!
    • 9か月もの猛勉強を乗り越えて家から近いというだけで選んだ高偏差値の高校に何とか入学。未知は柔道部に入る気などなかったのだが、彼女を剣道部に入れようと画策する南雲安奈により武道場まで誘導されてしまう。そこで見たものは、廃部となり剥がされた柔道部の畳を敷き直そうとする氷浦永遠の姿であった。氷浦永遠は部員を3人集めれば柔道部を復活できると息巻き、入学早々剣道部に歯向かっていたのだ。部員が3人?じゃあ未知たちを入れれば足りるじゃないか!こうして未知を巡り永遠と安奈で取り合い状態となる。大岡裁きになるかと思いきや、ここで活躍するのが腹黒ブレインの早苗。早苗を柔道に引き摺り込んだ責任を取ってもらうんだからと言わんばかりに安奈に足をかけてスッ転ばせる。勢いがついた未知は永遠ととっくみあいになるが、ここで未知は綺麗にスパッと永遠を投げ、一本を取るのである。こうして柔道を辞めると言い続けていた未知は辞める辞める詐欺に終わり、再び柔道をする決意をするのであった!
技ありを取ったのにそこから寝技を食らって失神して一本負け
未練タラタラな自分をやりきったと無理やり肯定する
大岡裁きかと思いきや…
高校に入って偶然とはいえ綺麗な1本を取る未知
ガリ勉早苗が柔道部に入った理由
高校でも再び柔道をやる決意を!

もういっぽん! 感想まとめ


参照