TRIGUN STAMPEDE 第2話「逃げる男」の感想・レビュー

高い能力を持ちながら戦闘を忌避し博愛主義で皆を救おうとするが最後の最後で失敗する話。
前回襲撃者から村を救ったヴァッシュ・ザ・スタンピードだが、今度は村の住民たちから襲われる。
賞金首となっているヴァッシュを売って、村の生活の足しにしようとしたのである。
さらにその上、ヴァッシュを駆ろうとする科学者と改造人間の父子が襲撃をかけてくる。
ヴァッシュが村から逃げ去ると、科学者と改造人間は村を襲って略奪を働こうとする。
両者を助けたいヴァッシュは奮闘しハッピーエンドとなるが、そうは問屋が卸さない。
なんとロボットの蟲が現われて改造人間に取り着き、爆発させてしまうのであった。

博愛主義が貫けるかと思いきやそんな甘い話でも無かったのである

助けた村人に襲われるヴァッシュ・ザ・スタンピード
  • 絶対に戦わないマンであるヴァッシュ・ザ・スタンピードの理想と現実
    • 賞金首でお尋ね者のヴァッシュ・ザ・スタンピード。だが彼は凶悪犯などではなく博愛主義者だった。だがなぜそんな彼が賞金首になったのかは問われることはない。欲しいものはカネだけである。そんなわけで次々とヴァッシュは命を狙われることに。まず襲い掛かってくるのが助けたはずの村の住民たち。村の生命維持装置であるプラントの寿命が短いことを知った住民たちはヴァッシュを捕まえることで、賞金のオコボレにあずかろうとしたのである。住民たちから狩り出されるヴァッシュは村から出る寸でのところで捕まってしまう。だがそこへさらにヴァッシュを狙う科学者と改造人間の父子が襲い掛かってくる。このドサクサに紛れてヴァッシュは逃亡。砂漠の中での手に汗逃げる逃走劇が描かれる。見事ヴァッシュは逃げ切ったのだが、この父子は今度は村を襲ってプラントを強奪しようとする。博愛主義者のヴァッシュはさっきまで自分を殺そうとしていた村人たちを救うために再び村へと舞い戻る。科学者と改造人間はヴァッシュに戦いを挑むが、全てかわされてしまう。どこまでもどこまでも戦いを拒むヴァッシュを描くのが第2話のウリなのだろう。最終的に改造人間が高所から転落しそうになったところで皆が改心。彼を引き上げるために力を合わせ、一致団結ハッピーエンドとなる。だが、このまま終わりではないのがこの作品。ヴァッシュの博愛主義など綺麗ごとに過ぎないという現実が突きつけられる。なんとロボットの蟲が現われて改造人間に取り着き、そのまま爆発してしまったのである。ヴァッシュが必死で守ろうとしたものはいとも簡単に覆されてしまうのであった。
砂漠の中で逃げまくる逃走劇がウリ
相手の攻撃全部かわすマン
博愛主義っぷりを見せつけるヴァッシュ・ザ・スタンピード
ヴァッシュの信条など単なる理想論に過ぎなかった

関連

参照