お兄ちゃんはおしまい! 第4話「まひろとあたらしい友達」の感想・レビュー

兄妹の閉じた世界のコロニーを脱するべくまひろに友達が与えられる話。
前半はみはりが1日家を空けることでまひろの寂寥感を描きみはりへの依存を演出する。
アイキャッチで二人がペアルックを着てたりB-partの冒頭で百合百合したりするのがその象徴。
まひろとみはりにとってお互いが心の大半を占める共依存的な閉じた世界が映し出されるのだ。
だがそこでひたすらセカイ系するのではなく人間関係を広げるためにまひろに友達ができる。
買物を命じられたまひろが人混みを怖れスーパーに入れずにいた所を助けてくれるのである。
偶然それがかえでお姉ちゃんの妹であるもみじであり二人は親友になっていく。

A-part みはりがいなくなることでまひろがその存在の大切さを噛みしめる

兄を幼児退行させ自分が見ていないとダメと言い出す共依存

兄妹の絆と共依存がテーマ。のっけからニチアサで魔法少女モノが展開される。『着せ恋』もそうだったけど作中劇がかなり気合い入った作品が多いよね(作中劇だからこそ気合いいれるのかも)。そんなニチアサを見るまひろは自分も変身ポーズを決めたくなり姿見の前で練習するがそれを妹に見られて恥じらう姿かわいい。この回みはりが研究のため大学に泊まり込むことになりまひろが一人で留守番をすることになる。TSする前は自宅警備員だった無職ニートのまひろは二つ返事で引き受ける。だがTSして以来ずっとみはりと一緒だったまひろは以前と同じような自堕落な生活を送ろうとしても心からそれを楽しめないのであった。ゲームをしても漫画を読んでもピザを暴食しても心にぽっかり穴が開いたようで思い浮かぶのはみはりのことばかり。翌朝、帰宅したみはりが見たものは、自室の布団の上で呆然とするまひろの姿であった。みはりは髪を整えてまひろに慈愛を注ぎ、まひろはみはりを求めて抱き着き可愛く馬鹿と呟き不満をぶつけ、兄妹の関係が深まっていく。ここで着目して欲しいのはみはりの「やっぱりまだ私が見てないとダメね」という台詞。一見するとまひろが依存しているだけのように見えるのだが、ホントウに兄を求めているのはみはりの方だということが分かる一コマである。自分で兄をTSしてJCに退行させ、そんな兄に対して自分がいないとダメと言い出すみはりの闇の深さが窺われる。特にこの共依存を映し出した後のアイキャッチで二人でペアルックを着て自撮りをし、B-part冒頭で仲良くペッティングをする流れは脚本の人天才かよいうワザマエ。

みはりがいない生活を過ごして寂しくなってしまい年上の妹に甘えるまひろ

 

B-part まひろの人間関係を広げるために友達もみじが用意される

まひろの買い物につきあってくれるもみじ

A-partで兄妹の共依存をやった後で即座にセカイ系を否定してくる。セカイが二人だけになるのは良くないよね。そんなわけでまひろはみはりからお使いを命じられスーパーへとやってくる。人混みに怯え中に入れないまひろを助けるのがボーイッシュな新キャラというワケ。まひろと一緒に買い物に付き合ってくれるだけでなく中身はすごく家庭的であり、予算の範囲内における肉選び、ジャガイモやニンジンを見分けるコツなどを教えてくれるのである。このアニメ、チャーハン回の時もそうだったけど家庭的な側面がすごく丁寧に描かれていていいよね。その一方でお兄ちゃん(とそれを見ているであろう視聴者層)が如何に家庭に無力であることを痛感させられるという構図になっている。自炊してるけどいつも肉は安いのを買っているしジャガイモやニンジンとか腐って無さそうなものを選んでいるだけだった。しばらくは買い物する時に脳内にこの場面が湧き上がってきそう。そんなわけでまひろは突如自分に良くしてくれたボーイにトキメキを感じてしまいその恋心に焦るのだが……ボーイッシュなだけで女の子であり、しかもかえでお姉ちゃんのイモウトであることが判明。恋心は立ち消えるが百合心に目覚めるのであった。
 

C-part もみじがまひろとの関係性を深めたくて部屋に遊びに来る

まひろと仲良くなりたくてモジモジするもみじ

かえでお姉ちゃんのイモウト:もみじはまひろと仲良くなりたくて、姉にくっついて遊びに来る。だがまひろはスカート履いてるもみじをB-partのボーイッシュガールと認識できず初対面のような反応。これに対してもみじが拗ねてしまうところは破壊力バツグン。かえでが「どうしてもついて来るって聞かなくて~」から「遊んであげて~」に繋げて来る場面でもみじが自分ではまひろと仲良くしたいと言い出せずにお姉ちゃんに言って貰ってモジモジする所は是非ご覧になって欲しいところ!まひろは自分の趣味全開の部屋を大急ぎで片づけもみじを招き入れる。二人きりになったところでもみじは積極的になり布団の上でまひろをくすぐり始める百合展開。さらにお約束の厚い薄い本がバレてしまう展開が挿入され、もみじはえっちな漫画に興味津々となる。まひろは嘘八百を並べてイイワケをするが、教育上良くないと段ボールに仕舞われることになった。けどこれもみじちゃん絶対途中で読んでるよね。さらにもみじの攻勢は続き、布団の上でまひろを押し倒してしまう展開に。もみじはまひろのふくらみかけのやわらかいちぶさをもみしだいてしまうのであった。大きな音にみはりとかえでが駆けつけ事故だったというオチになるが、まさかのエピローグが!もみじはまひろの胸部を堪能し、しっかりと味わっていたことが明らかになる。もみじは自分の胸を揉んでその固さを認識すると共にまひろのおっぱいが如何に柔らかかったかを噛みしめるのであった。

くすぐりっこでスキンシップをはかる
厚い薄い本を見てドキドキするもみじ
まひろのおっぱいを揉みしだくもみじ
もみじとまひろの友情とそれを見守るそれぞれの姉
自分の胸を揉んでまひろのおっぱいを思い出すもみじ
4話アイキャッチ
エンドカードと次回予告

おにまい感想まとめ


参照