【感想】わんぷり23話「七夕回で新章開始!~人間と動物の融和を説く作品において、人間によって絶滅させられた野性動物を扱う!~(2024年7月7日)

今回は七夕回。猫屋敷まゆのトラウマも解消され仲間集めが終わった所で、新たな展開が今、始まる!
提示されたのは人間により絶滅させられた狼の話であり、「動物と人間の融和」を説く本作の根本原理に迫るものだった。
(結局絶滅問題は「おじさんのエゴによる私怨」として片付けられてしまうのだが、23話時点では確かに挑戦的だった。)
(動物の人間に対する恨みが扱われるかと思いきや人類の営みすら自然の一部であり、そう思う事こそが傲慢であった)
重いテーマを扱うだけに、一方で恋愛描写に重点が割かれ、悟いろ恋愛とカプ厨と化した猫屋敷で味付けがなされた。

人類と動物は仲良し!と唱える作品で、人類に滅ぼされた野生動物という事実をブッ込んで来る

悟いろの恋愛とカプ厨と化す猫屋敷

今回から新章開始。導入部分は七夕回であり、さといろの淡い恋愛関係や猫屋敷のカプ厨化などを扱い甘酸っぱくもほのぼのとした空気が漂っているかに見えた。だが物語には起伏が必要だ。まだストーリーは全50話中折り返しであり、あと半分以上残っている!と、いうことでわんぷりの後半は人間によって絶滅させられた野生動物の怨恨がテーマとして据えられる。わんぷりは人間と動物の愛情を描く話であるが、人間は動物たちに酷いこともして来たよね、その罪ときちんと向き合ってねと、解決できない原罪を突きつけて来るのである。その象徴となるのがニホンオオカミであり、日本人によって狩られ姿を消していった野生動物の怨恨を募らせるのである。人間と動物の関係性を描く上で避ける事のできないテーマ設定ではあるが、大人向け作品でも表現することが難しいのに、ニチアサ女児でどのように扱うかが注目されることになった。だが最終回まで見終わった人たちは分かっていると思うが、本作は種全体の絶滅問題を描くことを避け、単なるおじさんの個人的な私怨に帰結させてしまうという手法を取る。オオカミと仲良しのおじさんがいたのだが、村人たちにより当該オオカミの群れは滅ぼされてしまい、彼は私怨を抱くのである。だが絶滅した動物たちが人間に恨みを抱いていると思うことこそ傲慢であり、それすらも長い地球の営みからしてみれば自然の一部にしか過ぎないのであった。それを体現しているのがこむぎという犬であり、彼女は最後まで一緒にあそぼを貫いており、その純粋無垢さがこのおじさんの怨恨を晴らすことになる。

人間により滅ぼされたニホンオオカミ
人間と動物の融和を説く作品に真っ向からチャレンジ!(するかに見えたのだが)
いろはに好意を寄せる悟くん
いろはの鼻緒が切れてもすぐに直してくれる悟くん