常に全力全開で抑えることを知らなかった猪突猛進の月村手毬が千奈との交流の中で多様性を学ぶ話。
中学時代、プライドが高く意固地であり情緒不安定だった月村手毬は勝手に暴走して自滅した。
仲間たちは決して手毬を悪く思うばかりではなかったのだが、手毬は差し伸べられた手を拒否した。
元々自己管理能力が欠如し自立した生活をしていなかった手毬は過食と拒食を繰り返し才能を潰していた。
そんな中、学Pや高入生たちとの出会いにより手毬は救済され、精神的にも成長し旧友たちと和解できた。
手毬はアイドルとして成長するためならプライドを捨て旧ユニットSyngUp!メンバーからも力を借りる。
燐羽との特訓の一方で、美鈴とは歌唱力の多様性を学ぶため千奈を交えて倉本邸で合宿をすることになる。
文化資本の高い上流階級の淑女教育により育まれた千奈の人間的魅力には手毬も美鈴も兜を脱いだ。
手毬はこれまで歌に関して自分の熱烈な感情を叩きつけるかのように歌ってきたが想いを込める多様性を知る。
聞く人を優しい気持ちにする千奈の歌唱は、手毬をして想いを込める様々な在り方を学ばせるのであった。
月村手毬の人間的欠陥とその魅力について



- 人間的に欠陥だらけの月村手毬だが、だからこそ挫折し傷つきながらも成長していく
- JS時代の月村手毬はプリマステラ賀陽継に憧れ、幼馴染の美鈴と共に初星学園の門を叩いた。無事に入学しJCとなった手毬は賀陽継の妹・燐羽とも仲良くなり、3人でSyngUp!を結成した。技術に秀で教えるのが上手い燐羽のおかげで手毬も美鈴もメキメキと成長しSyngUp!は中学トップアイドルとなったが、手毬が暴走を始める。手毬はバツグンの歌唱力を誇ったが常に全力全開でしか歌うことが出来ず、後先考えずにスタミナを使い果たしてしまう悪癖があったのだ。それ故、周囲が手毬をフォローしていたのだが、手毬はそれが気に食わず精神崩壊。炎上騒ぎとなった結果、燐羽が手毬を庇ってSyngUp!は空中分解した。燐羽は転校し美鈴ともクラスが別になり、手毬は差し伸べられた手を全て拒絶する困ったちゃんになり果てていた。拒食と過食を繰り返し、ブヨブヨになった贅肉のお腹ではパフォーマンスを発揮することなどできず、手毬は停滞していった。そんな手毬を救済したのが学Pでありチワワのようにキャンキャン吠える手毬に寄り添い、生活を立て直し、悪癖に対応し、SyngUp!メンバーとも仲直りさせたのであった。その一方で学Pは手毬に好意を寄せている美鈴から怨恨を抱かれライバル意識を持たれることになる。美鈴は事あるごとに学Pに張り合うようになり、自分こそが手毬に相応しいと対抗意識を燃やすのであった。



- 倉本千奈から月村手毬が学ぶものとは
- だがそんな美鈴が舌を巻く人物がいた。その名は倉本千奈。彼女は文化資本に恵まれ淑女教育を受けて育ち、その上流階級から来る寛容さ・鷹揚さは全てを包み込んでいったのである。学Pは今回の楽曲の習得に当たり、手毬を美鈴・千奈と共に倉本邸で合宿させるのだが、それは千奈から多様性を学ばせるためであった。千奈の歌は聴衆を優しい気持ちにさせるともっぱらの評判。そこには人々を穏やかにする千奈の想いが込められているわけだ。一方の手毬は自分の歌に叩きつけるかのように感情をぶつけるやりかたでしか気持ちを込めるやり方を知らなかった。だからこそ途中でバテてしまうのであり、歌唱内容もワンパターンになりがちであったのである。今回の楽曲は感情を叩きつけるだけでは歌い切れない。そのため千奈から感情を込めるにも様々なやり方があることを学ぶのである。以前の手毬であったなら視野狭窄となり他者から学ぼうとなど思わなかったであろう。だがしかし良い意味で開き直った月村手毬はアイドルとして成長できるなら自分のちっぽけなワダカマリなど捨て去ることが出来るようになっていた。こうして手毬は合宿を成功させ見事新たな楽曲を修得する。



手毬ルートなのにやたらと自己主張が強い美鈴~SyngUp!√の伏線ですか?~











