公安局長カンナが生活安全局とともに民生部門で奮闘しプールで市民対応に勤しむ話。
カンナは当初生活安全局を志望していたが、能力と適正の関係性で公安局に配属された。
強面で威圧的であったため市民サービスには向かないと判断されてしまったのである。
市民のために尽くしたいという思いを抱えながらも功績を重ね局長にまでなったカンナ。
そんなカンナに対して副局長のコノカは気をまわしプール業務の出向を割り振るよう手配。
コノカに言いくるめられてノコノコとプール業務の任務についたカンナだったが失敗ばかり。
規則違反者への制圧、引きつった怖い笑顔、無許可での避難誘導などボロボロであった。
だが最終的にカンナの判断が市民を守ることに繋がり、明るく爽やかな笑顔を浮かべることができた。
行政における市民サービスの提供について~奉仕・傾聴・誠実~
バリバリと仕事をこなす公安局長のカンナは当初は生活安全局志望であった。現場で市民と接することで、民生の安定に貢献したかったのである。だがカンナは強面であり威圧的であったことから公安局の配属となった。能力と適性に恵まれたカンナは実績を上げてついには公安局長へと昇りつめた。だが生活安全局への想いは心のどこかにひっかかっていた。
この想いが利用されてしまい副局長のコノカに言いくるめられて、カンナは生活安全局のキリノとフブキと共にプール業務の任に就くことになる。だが現場での市民対応はカンナが思っていた以上に大変であった。カンナは公安局のノリで市民に接してしまい、市民対応で失敗を重ねるという展開となる。ウォータースライダーの当番では高圧的に振る舞い規則違反者を制圧してしまい配置換え。続いて子供プールではボウヤを助けたものの浮かべた笑顔で怖がらせてしまい配置換え。3度目の正直を誓うがワニを発見したとして許可なく勝手に避難誘導をしてしまい配置換え。とうとう真夏の炎天下でタコ焼きを作る作業に左遷されてしまうのであった。
市民対応に慣れているキリノやフブキはいかんなくその手腕を発揮し活躍したが、それを見たカンナは自己の生活安全局における適性の無さを痛感せずにはいられないのであった。だがしかしワニ(ロボ)は本当におり、ワニワニパニックとなる。駆けつけたカンナたちは見事撃退。プール管理者からは謝罪を受け、助けた子供からは感謝の言葉を貰った。こうしてカンナはナチュラルに明るく爽やかな笑みを浮かべることに成功し、ハッピーエンドを迎える。
今回カンナはキリノたちに市民対応のコツを聞くのだが、そこでキリノが提唱するのが、奉仕・傾聴・誠実の3つであった。理不尽で高圧的な利用者もいるが、市民に寄り添うことで頑なな心を解きほぐし円滑な行政サービスの提供に努めていた。前にも触れられていたが生活安全局でキリノの評価が高いことも判明した。なんというか公務員の窓口対応の係員ってさ、負のスパイラルになっているよね。理不尽で高圧的な市民がいる→係員は舐められないように居丈高に接するor心が折られないように機械的で冷たく接するようになる→市民は係員に対して負の感情を抱くようになる。こんなことを市民課の職員はずっと繰り返してきているような気がする。そんな中、キリノやフブキはよくやってると思う。尊敬する。