解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ 第4話「ダリエル、交渉する。」の感想・レビュー

次から次へと出て来る噛ませ犬キャラ。「ざまぁ」し放題である。
一人目の噛ませ犬は主人公を解雇に追いやった張本人の四天王の一人。
彼は父親が主人公に目をかけていたことが気に食わず無能を理由に私怨で解雇した。
そのため魔王から直々に怒られることとなり「ざまぁ」一発目が発動する。
二人目の噛ませ犬は村の復興により新たに村へやってきた冒険者パーティーのオッサン。
彼は速攻で学歴マウントを取ってくるが自分の失敗を尻ぬぐいしてもらったと知る。
さらには鉱物の魔族への売却交渉の際に口を出したことを中央の役人に咎められる。
こうしてこのオッサンは村人からも高官からも信頼度を下げ二発目の「ざまぁ」が炸裂する。

こんなに「ざまぁ」ばっかりやってて脚本家は余程現実生活に不満があるのだろうか

1発目「ざまぁ」:魔法軍の四天王「ざまぁ」
  • 噛ませ犬キャラがいっぱい!次から次へと沢山出て来る
    • 本作は所謂なろう系の追放モノであり、追放モノと言えば追放先や自分を下に見て来る者たちを「見返す」という原理によって成り立っている。しかし「見返す」ことだけに重きを置くと復讐モノやイキリ系になってしまうので、オッサンが主人公に据えられあたかも自然な感じで「俺またなんかやってしまいましたかね」文法を使う事でさり気なく「ざまぁ」するのである。これが本作のテーマであり、なろう民に受けたのであろうことは想像に難くない。そのため、次から次へと「ざまぁ」要員が登場してくる。
    • 今回、1発目のざまぁは主人公を追放した四天王のうちの一人。彼はパパから四天王の座を引き継いだ七光りのボンボン。かつて父親が主人公に目をかけていたことが気にくわず、無能を理由として魔王軍から追放した。しかしそれは評価規準が異なるだけで実際には役に立っていたというパターン。それがついに魔王様直々に指摘されることとなり、首にした主人公は有能でお前は馬鹿だと叱責を受け、謝罪までさせられたのであった。本日の「ざまぁ」一発が発動した。
    • 2発目の「ざまぁ」はベテラン冒険者。彼は冒険者ランクでマウントを取ってくる所謂学歴マウントと同じようなものであろう。だが学歴マウントに対しては実務能力があるかどうかでお返しできるように、主人公はその有能っぷりを周りから評価されてヨイショされる。なんとこのベテラン冒険者が取り逃して周囲に迷惑をかけた魔物を討伐した人物こそが主人公だったのである。こうして主人公はチヤホヤされる一方でベテラン冒険者の地位が下る。さらには鉱山経営において主人公は旧友の魔族と再会し、彼が誠実で信頼できる人物であったことに思い至ると、魔族に鉱物を売却することでウィンウィンの関係を築こうとするのである。当然ベテラン冒険者はこれに反対するのだが、中央から派遣されている官僚は主人公の提案を評価。逆にベテラン冒険者が鉱山経営に口を出したことを厳しく叱責する。こうして主人公は本日二度目の「ざまぁ」を獲得。ホントこのアニメ、「俺またなんかやってしまいましたか」を基調に視聴者のヘイトが主人公に向かないように「ざまぁ」してんなぁと。
2発目「ざまぁ」:マウント取ってくるベテラン冒険者「ざまぁ」
腐女子向けBL要素
主人公と結婚する気マンマンの村娘ヒロイン
主人公を貶されたら怒る要員でもある村娘

関連

参照