【感想】僕ヤバ150話「関根萌子と文化祭見学~市川と萌子がお互いに発破をかけあう姿っていいよね編~」

身の丈に合わない高校を志望先とする萌子が市川に背中を押されて文化祭見学を決意する話。
関根萌子は名門私立女子大の付属校を志望していたが応援してくれる味方は少なかった。
その貴重な味方が市川であり、市川もまた同じような境遇であるため、励まし合っていく。
市川が自分の落ちた私立中に通う友人に志望校を告げる際、躊躇した時に支えとなったのは萌子だった。
そのため今度はお返しとして志望校の文化祭に行くのを躊躇している萌子を市川が励ますのである。
こうして市川のおかげで萌子は腹を括ることになり、文化祭に行くことになった(市川同伴で)。

市川と萌子の励まし合う関係性っていいよね回

志望校の文化祭の話題を振られても生返事をする関根萌子

今回のお話は志望校の文化祭。関根萌子は名門私立女子大の付属校を志望していたが、身の丈に合わないものであり、周囲からの理解は乏しかった。そんな萌子の支えとなったのが我らが市川。市川も市川で難関名門私立高校を志望しており、それを引け目に感じていたのだ。そのため同じような境遇の二人は互いに励まし合う関係になっていく。

まず市川が自身の学歴コンプを払拭する際に関根萌子の世話になる。かつて市川は小学校時代に親友たちと私立中学を受験したのだが市川だけ落ちて公立に行くこととなった。そのため学歴コンプを発症し中1時代は登校拒否気味だったのである。だが中2から山田や関根と交友関係を深めることで次第に学歴コンプは寛解し、リベンジとして名門難関私立高校に挑戦しようとする。だが市川は中学時代の親友とばったり遭遇。親友はエスカレーター式のはずなのにそこを蹴って、市川と同じ名門難関私立高校を受験するのだという。市川は彼に対して同じ高校を受けるとどうしても言い出すことができなかったのだ。そんな市川の背中を押したのが関根萌子であり、彼女に発破をかけられたことで市川は親友に自分の本音を晒すことが出来たのだ。市川にとって関根萌子は盟友的なシンパシーを感じさせた。

それ故、萌子が進路先で悩んだり迷ったりすれば、我らが市川がお返しをするのだ!志望高校の文化祭に行ったかどうかが話題になった時、踏ん切りがつかない萌子が生返事をしているのを見かけると、市川が動き出す。昇降口から萌子を追いかけると「意外とウジウジするタイプだな」と声をかけるのである。煽られた萌子は思わずガチギレ。だが市川が言うことももっともであり、萌子もまた行った方が良いと感じていたのだ。だからこそ反発してしまったわけだが、山田のアシストもあり萌子は腹を括る。それを見た市川は恩義は返したと言わんばかりにスカした表情をするのだが……なんと市川もまた萌子と一緒に女子校の文化祭に行くことになっていた。市川と萌子がそれぞれ互いに自分の汚い部分や本性を見せて励まし合える関係性って良いよね。

関根萌子に発破をかける市川
市川のおかげで文化祭へ行く覚悟を決めた萌子

関根萌子回