【感想】ミリアニ2話「最上静香、天才との実力差にショックを受けた上、父の無理解がフラッシュバックし精神崩壊しかけるも、春日未来により救済され実力の真価を発揮する」

オーディション回。最上静香と春日未来は公園で猛特訓を重ね、オーディションを受けに行く話。
未来とのジャングルジムの誓いにより、父と向き合う覚悟を決め、夢を理解してもらおうとした静香。
だがご都合主義的な一筋縄ではいかず、父の無理解を引き摺ることになるのが本作のオモシロポイント。
静香の父親はアイドル活動を否定する立場を崩さず、塾に行かせるなど勉強を奨励したのである。
真剣に本心を話して相互理解を試みても、父が自分の夢を理解してくれなかったことは静香のトラウマとなる。
さらにオーディションでは未来の他に天賦の才を持つ少女と組むことになり、才能の違いを見せつけられる。
以上により静香は精神崩壊しかけてしまい、オーディションでも全然力を発揮できなかったのである。
そんな静香を救済するのが未来の存在であり、静香は態勢を立て直し、その圧倒的歌唱力を披露する。
静香&未来の歌と踊りは、他のメンバーが一体となってステージに立っている姿を幻視させる程であった。

精神崩壊しかけて自滅寸前になる静香の必死の表情とそこから彼女を引き上げる未来の百合友情尊い

父と向き合う覚悟を決め、理解を得ようと試みるも失敗に終わった最上静香

今回はオーディション回。試験に向けて課題曲の歌と踊りの練習に励む静香と未来。だが静香には大きなしこりが残っていた。それが父の無理解問題。静香は父にアイドルになる夢を否定されていたが、未来とのジャングルジムの誓いにより、父と向き合う覚悟を決めた。フツーのお涙頂戴のご都合主義モノなら、これで静香が父と腹を割って話したことにより問題解決すると思うでしょう?ところがどっこい。親との問題はそう簡単なものではなかったのである。静香は勇気をもって父親に自分の本心を話したのであるが、結局それが受け容れられることは無かったのである。静香はそのことを未来に伝えることも出来ず、一人で思い悩むことになり、次第に心が蝕まれていったのであった。
 

天才少女が1回動画を見ただけで自分たちの努力をあっさり超え、ショックを受ける最上静香

そして追い打ちをかけるのが天才少女と急遽ユニットを組まされたこと。この天才少女は動画を1回見ただけで、ほぼ完璧な歌と踊りを再現することができ、努力を重ねた静香を秒で置き去りにしたのであった。オーディションに受かる人間はこれほどまでなのかと静香はショックを受ける。父の無理解と天才少女の存在は静香のメンタルを大きく揺さぶることになり、緊張のせいもあってか、本来のパフォーマンスを全然発揮することができなかった。
 

精神崩壊しかけた最上静香を救うのが春日未来の存在

オーディションで付け焼刃の特訓のメッキが剥がれ、精神崩壊寸前となる静香の表情がとても良く表現されている。おススメ!そんな静香を救うことになるのが、天使:未来の存在。静香の不調を読み取ると、(物理的に)背中を押すのであった。未来に救済された静香はなんとか立て直すことに成功し、持ち前の歌唱力を披露する。オーディションの最中に苦難すら経験に変え成長していく。その可能性は無限大であり、オーディションを見に来ていたアイドルたち皆がステージの上で一体化している姿を幻視させる程であった。歌と踊りを披露した静香と未来はその場で即採用となり、新たな一歩を踏み出した。静香の親との問題はどのように回収されるのか楽しみ。

春日未来に背中を押され、持ち前の歌唱力を披露する最上静香