逃げ若(原作)を読んだら亜也子と雫が時行の側室として契る気マンマンだった件について

最初逃げ若は腐向け作品だと思っていた。主人公の北条時行は殺されかけると発情して命ギリギリの回避力を見せるという設定であり、多くの武将たちにメス顔を晒す描写が多いためである。登場人物たちの中で一番可愛く演出されているのが北条時行であり、目にするファンアートは大体腐向けである。だが原作を読んだらヒロインたち(雫と亜也子)もまた時行と契る気マンマンであった。

亜也子と雫が時行の側室になる約束をする回

時行の結婚相手について雫に訊ねる亜也子

亜也子や雫が時行にきゅんきゅんする描写は多々あるのだが、明確に話の主軸となるのが北畠顕家編。亜也子が雫に時行の結婚相手について話題に出すところから始まる。雫は時行の婚姻は政略結婚が必要であり、尊氏を倒せたら後醍醐天皇側近の公家の娘、倒せなければ味方の有力武家の娘と述べるのだが……。なんと亜也子は自分たちは側室でいいから若様を正室に獲られる前に二人で山分けしちゃおうよと提案するのである。寝取りの亜也子がここに爆誕した瞬間であった。亜也子は雫に「まず私達が若様と結ばれて、そのあと来た正室の女と仲良くお家を盛り立てて…」と3P4Pを促していく。

この時点では雫が神霊の具現化である「諏訪の御左口神」であることが明らかになっておらず、雫は神力を時行のために使おうとしていたので、亜也子の案には即座に賛成できなかった。そんな雫に対し亜也子は「その気無いなら…そのうち私だけちぎっちゃうよ?」と抜け駆けして時行の貞操を奪おうとするのだ。だが時行と契りたいのは雫も同じ!雫は時行の悲願が達成されたあかつきには、亜也子と共に側室になる約束を交わすのであった。

時行を寝取ってしまおうと提案する亜也子
時行の童貞を奪い、正室を迎えたら4Pしようと囁く亜也子
雫が動かなければ先に時行の童貞を奪うことも辞さない亜也子
時行が悲願を叶えた際には3Pする約束をした雫

 

時行が雫に生涯傍に侍れと命じる回

時行に抱き締められ奇声を上げる雫

皆さまも御存知の通り、雫は人外であり神霊が具現化した姿であった。高師直との戦いにおいて雫は自らの命と引き換えに戦況を変えようとするのだが、ここで時行に神ではなく人としての雫そのものを求められるのだ。雫を求める時行の台詞はまさに愛の告白であり、雫のメインヒロインっぷりが際立つ演出になっている。

…雫。会った頃より君は…ずいぶん人間臭くなった。妙な所で冷静さを失ったり、未来を不安がったり、そんな人の部分を愛らしく思う。神の加護をくれる君も心強いが…今は人の君の力こそが必要なんだ。雫!寿命を縮めるような力なら一切使うな!ただの人として生涯傍に侍れと命じる!

時行のプロポーズを受けて雫は神ではなく人としてたった一人に求められることに喜びを感じ、女としての自分を自覚することになる。そしてまた雫は半裸状態の素肌に時行が発情している姿を見て、女として昂奮して貰えていることを嬉しく思うのだ。「兄様を誘惑する喜び。服、このままにしようかな」と述懐してオチとなる。

なお他にも時行が意識不明になっている際には、亜也子と共に口移しで食事を与えていることが判明。高師直との執事合戦の時には、時行の性処理をしていることも窺わせている。また神力合戦の時には時行へののろけをも見せてくれる。雫が「諏訪の御左口神」であることが判明した後は、時行に生涯その身を求められたこともあり、雫はだいぶつよつよになった。

雫の人間臭さを褒める時行
人としての雫を尊重する時行
雫を生涯求める時行
時行に求められ嬉しく思う雫
自分が時行から女として見られていることを喜ぶ雫
時行が寝ている間に性処理している雫
時行が意識不明になっていた際、口移しで食べさせていた雫と亜也子