お兄ちゃんはおしまい! 第11話「まひろと女子のたしなみ」の感想・レビュー

JC/JKのティーン文化として占いやコスメ等に興じながら誕生日やホワイトデーを過ごす話。
女子の間で空前の占いブームが発生。まひろたちもその波に乗り様々な占いをする。
その中でもみじはまひろの誕生日を聞き出そうとするのだが何と当日であることが判明。
これによりまひろは自分の誕生日を思い出したためみはりのサプライズは失敗に終わる。
後日、もみじたちもサプライズパーティーを企画するのだが……
まひろはある程度予想し防衛線を張っていたが、いざ実際にサプライズのため冷たくされると精神崩壊!
ヒキコモリがぶり返してしまい妹の股で涙を流すまひろの図が今回最大のクライマックス。
本作はhentai性に覆われているが中身はかなりシリアスということを思い起こさせる一幕。

【目次】

占いと誕生日とサプライズパーティー

兄へのサプライズパーティーを目論むみはり
  • 占いブームとまひみは
    • まひろのクラスで占いが流行り出す。まひろはそのブームを遠巻きに見ていたが自分も巻き込まれることに。家で占い本を読んでいる所をみはりに揶揄われて女の子していることを恥ずかしがるお兄ちゃんカワイイ。一方みはりは占いなんて非科学的であり誰でも当てはまる一般論が書いてあるにすぎないと切って捨てるのだが、だからこそ理屈っぽいという痛い所を突かれてしまう。
    • 学校での占いブームはさらにエスカレートし、もみじは眼帯をつけて中二病となったり、みよちゃんは謎のカード占いであさひに死の宣告を告げたりする。ここでもみじは占いを利用してまひろの誕生日を聞き出そうと画策。だがしかし、なんと当日がまひろの誕生日であったことが判明する。ここでまひろは自分の誕生日を思い出してしまったので、家でみはりがビックリさせようとしていたサプライズが失敗に終わってしまうのであった。それでもケーキを準備して待ってくれていたみはりの愛情の深さをまひろは受け入れるのであった。
    • また、まひろとみはりの相互依存は留まることを知らない。後日、もみじたちは改めてサプライズを企画し急によそよそしくなってしまう。まひろはある程度予想していたものの実際に冷たくあしらわれると、今まで優しい世界を甘受していただけに精神崩壊も早かった。もともとのお兄ちゃんは無職ニートのヒキコモリで社会不適合者だったものね。そのトラウマがフラッシュバックしたまひろは再びヒキコモリ体質が発動してしまう。まひろはみはりに救いを求め嗚咽を漏らすのである。みはりは妹の股で泣かないでよと述べるものの兄の弱さを受け入れ優しく包み込む。二人の共依存的な歪な関係がとてもよく表現されている一コマである。本作はhentaiで覆われている中でシリアスが蒸されている。(その後、きちんともみじたちによる誕生日パーティーが開催される)
みはりのサプライズの際の色彩変化が大変素晴らしい演出
みはり特製の誕生日ケーキ
優しい世界の友人たちに冷たくされ妹の股で泣くまひろ
サプライズと分かって安堵するまひろ/誕生日を祝われハニカムまひろ

 

色付きリップとお化粧とギャル化

かえでから誕プレで貰った色付きリップを塗って登校するまひろ
  • 色付きリップとまひみは
    • かえでからの誕プレで色付きリップをもらったまひろ。さっそく唇に塗って学校へ行く。艶っぽさを増したまひろの色香は女子たちの話題となりすぐに取り巻かれることに。まひろの妖艶さはさらに男子連中もノックアウト。ホワイトデーにお返しを持ってきてくれた男子たちに艶やかな表情を浮かべてあげるのであった。こうしてまひろの学校生活は色付きリップで彩られていき、JCの女の子たちのささやかな御洒落が彼女らの共同体において如何に大切なものであるかが描写されていく。だがきちんとオチが用意されており担任にオシャレを咎められ化粧を落とすことになった。教室に戻った後はもちろん担任への愚痴タイム。派手な女子たちが化粧の規制について文句を言う中でまひろもノリノリでそれに賛同するのであった。このティーンエイジャーにおける御化粧はみはりにも及ぶことになる。飛び級でJKライフを満喫できず、いつも同じ服ばかり来ているみはりに対し、かえでがお化粧を施してくれるのだ。これによりギャルJKみはりが爆誕する。まひろは妹がオシャレをしている姿を見て満足するが、なんとその矛先は自分にも向いてしまう。こうしてギャルJCまひろも爆誕し、ギャルエンドとなった。
色香を振りまく妖艶なまひろ
ギャル化するみはりとまひろ

おにまい感想まとめ