篠澤広に対して「自分のアイドルとしての魅力」を言語化せよという課題が出される話。
アイドルとして成功するにはファンからどのような点がウケているのかを知らねばならない。
そのため篠澤広は自分のアイドルとしての魅力を分析するため友人知人に聞き取り調査を行う。
補習組で友人の佑芽や千奈、面接で高く評価してくれた学園長、手毬などに聞きまくっていく。
調査結果をレポートにまとめてPに提出した篠澤広だが、Pは他にも調査結果があるだろと要求。
篠澤広は研究職時代の知り合いにも聞き取りを行ったがわざと隠していたのである。
その結果は篠澤広の人物像を冷たくて、無機質な機能美と人間性を認めないものだったのだ。
篠澤広はそれを知られたくなくてわざとPに提出しなかったのだがPはそれすら長所としてしまう。
「よくわからない」のが篠澤広の魅力であり「摩訶不思議」であることがウリだと結論がだされる。
「かわいくなりたい」と願ってアイドルになった篠澤広が旧時代の聞き取り評価を隠していたのがポイント
「コントラスト」コミュのテーマは自己分析。アイドルとして自分にはどのような魅力があるのかを言語化してみようという課題が出される。これを受けて篠澤広はアレコレと挙げるのだが決定打にはならない。恥ずかしそうに顔が、かわいいところ?と疑問形でおずおずと聞いて来る姿がグッとくる展開。「かわいくなりたい」と願ってアイドルを目指した篠澤広にとって、自分の目標がファンにウケていることを肯定されたかったのである。勿論我らがPは篠澤広の顔がかわいいことをしれっと肯定。それを前提として、じゃあどのような所がウケているのかを自己分析させる。
行動派の篠澤広は自分の友人知人に聞き取り調査を敢行することとなった。篠澤広は自分を好いてくれている人たちをきちんと把握しているというのがポイント高い。補習組の友人である佑芽や千奈は勿論のこと、手毬や学園長にも聞きに行く(なお篠澤広は学園長に対して「おじいちゃん」呼びしていることが判明する)。こうして聞き取り調査の結果がレポートにまとめられたのだが、Pは提出された資料を見て篠澤広が一部の結果を隠していることを見抜く。
それは篠澤広が研究職時代の知り合いに対して行なった聞き取り調査であり、その内容は冷たい、無機質、機能美といったものであった。「かわいくなりたい」と思ってアイドルを目指した篠澤広にとってそれは自分の願望とかけ離れたものであり、Pに隠したかったかのだと推察され、とてもエモい。だが我らがPはそれもまた篠澤広の「魅力」であると肯定するのだ。「冷たくて、温かくて、無機質で、人間らしく、天才にして非才なる者」そんなコントラストを併せ持つ「よくわからない」て「摩訶不思議」なところが篠澤広の魅力なのだと結論付けられる。