3年になってもアイドルとして結果を出せていない有村麻央の焦燥感をテーマにした話。
アイドル学園に通うも芽が出ずJK3の夏まで来てしまい残された高校生活の時間を憂う麻央。
JK3になると参加できる夏のライブイベントでは何とかして結果を出そうと躍起になっていた。
そのため普段よりピリピリしており後輩の清夏が海の家でバイトをしていると説教してしまう。
アイドル学園に通っているにも関わらずレッスンしないでバイトしていることを時間の浪費と断罪するのだ。
しかし清夏はイップスを抱えており麻央の説教は限りなくウザかったので悪態をついてしまう。
憤慨する麻央だが、莉波に焦燥感を指摘されると、聡い彼女は反省し自己の問題点を改めていく。
また清夏のバイトは親戚のばーちゃんの代理であったことも判明。麻央と莉波はヘルプに入ることになる。
接客業をこなすうち麻央はライブを楽しみにする観客の顔が見えておらず結果にこだわり過ぎていたことを知る。
こうして麻央の焦燥感は解消されていきライブも成功。学園最後の夏をやりきったと満足する。
学園最後の夏。何も成し得ない終わってしまうという焦燥感
有村麻央は焦燥感に駆られていた。アイドル学園に入ったもののJK3の夏になっても芽が出ず、このまま何も成し得ないまま高校生活が終わってしまうのではないかと焦っていた。そのため夏にJK3だけが参加可能な学園のイベントライブで何としてでも結果を残そうと意気込んでいたのである。そのため麻央は後輩たちに対しては説教臭くなってしまっていた。後輩思いである麻央は自分のようになって欲しくないと思い、バイトに明け暮れることねや清夏に対して説教しまくるのである。人付き合いの上手いことねはサクッと逃げたが、清夏はイベント会場となっている海の家でバイトをしていたため、まともに説教を食らうことになってしまった。最初清夏は波風立たぬように話を追わせようとするが、イップスのためレッスンできないのに、レッスンしろと説教されることはウザい事この上なかった。そのため悪態となってしまい、それが余計に麻央を逆撫でしたのである。
清夏への説教が止まらない麻央であったが、莉波が止めに入ってフォローしたためその場は収まる。そして結果を残そうとギラギラしている麻央に対し、莉波は婉曲的に諫言するのだ。聡い麻央は自己の焦燥感を自覚し、清夏に説教垂れたことをすまなく思い反省する。一方で清夏はイップス問題の他にも、もう一つ事情があった。それは清夏がバイトしていた海の家は清夏の親戚のばーちゃんが経営するものであり、老齢のため店を畳もうとしていたのだが、清夏が代理を買って出たのであった。この海の家は例年行われる学園のライブイベントを初年度から盛り上げてきた伝統があり、その火を絶やしたくなかったのだ!忙しく働く清夏を見た麻央は彼女が客を捌ききれていないと判断すると莉波と共にヘルプに入る。こうして接客をしていくうちに、麻央は結果にこだわりすぎて客の顔が見えていなかったことを自覚していく。アイドルのライブは一方通行ではなく、皆で楽しい時間を作り上げていくことだと再認識する。こうして麻央の焦燥感は解消され、ライブも大成功。余興として空手チョップでスイカ割りをしたらしく、観客にもバカウケであったことが明かされた。麻央はあっというまに過ぎ去った夏フェスを振り返り、学園最後の夏をやりきることができたと満足した。