【感想】学園アイドルマスター「プロデュースって大変ね」を読んだ。

アイドルから転向してPになるべく1年生を生徒会にスカウトしたが、その育成に苦戦する十王星南の話。
アイドルスカウターの異能により選抜したが実力と才能しか見ておらず個性に振り回される。
問題児軍団SyngUp!の中で一番素行が良さそうなためスカウトした美鈴が実は一番の不良であった。
運動能力を買って引き入れた佑芽は野生児の様な体力お化けであり星南はプライドを守るのに必死。
唯一オアシスとなったのが祖父から委託された千奈であり、仕事を覚えさせながら可愛がっていく。
つまりは星南自身が自分で育成対象としたアイドルたちの個性に手を焼くことになったというワケ。
名選手は名監督にあらずとはいうが、星南はプロデューサー道の厳しさに直面することとなった。

自らスカウトした人材の育成に苦戦する星南

プロデュース業に苦戦する星南

プロデューサーへの転向を目指す星南は生徒会を私物化し、擬似的なアイドル事務所に見立ててスカウトした人材を育成しようとしていた。ターゲットになったのが、ことね・美鈴・佑芽の3人であり、ことねに断られるが、美鈴と佑芽の勧誘には成功した。ついでに学園長から千奈を託された。こうして美鈴・佑芽・千奈を育てていくことになったのだが、美鈴と佑芽のプロデュースは難航を極めたのである。

美鈴と佑芽の実力と才能はピカイチであった。だがそれぞれアクの強い人物であり、一筋縄ではいかなかった。美鈴がスカウトされた理由は、中等部のトップアイドルユニットSyngUp!の中で一番素行が良さそうと判断されたからであった。だがサボりグセが強くナルコレプシー患者の如くどこでもお昼寝してしまう。また佑芽は体力お化けの野生児であり、その運動能力は軽く星南を凌駕していた。星南はそれでもプリマステラらしく威厳ある先輩であろうとしたため、表面的には美しさを保っていたが、水面下では息も絶え絶えになっていた。それを見た咲季からは「ね?」と微笑まれ、星南は「ええ」と返すしかなかった。

そんな異端児ばかりいる生徒会のなかで唯一心のオアシスとなるのが千奈である。千奈は星南が直々に見出したのではなく、学園長から託された存在。千奈√では千奈その人よりも「倉本家」の存在が厄介ネタとなり学Pを困らせることになる。だが十王家である星南にとっては倉本翁からのリクエストなど聞く必要もないことであった。実際、星南も倉本翁からムチャブリをされるが全然達成しようとすらしない。星南の千奈への育成方針はオンザジョブトレーニングであり、仕事をさせながらアイドルとして育成するものであった。しかも他サポカで分かるようにちゃんと莉波をサポートに付けるので、サポカ世界線では千奈の育成が一番順調なのかもしれない(だが唯一の育成成功例が自分が直々に見出した人材ではなく学園長に託された存在であるというのも星南にとってはダメージでかそうかもしれない)。

SyngUp!で一番素行不良であった美鈴
佑芽の運動能力に振り回される
千奈だけが星南にとって心のオアシス
プロデュースって大変ね