学園アイドルマスター「月村手毬」アイドルコミュ1~10話の感想・レビュー

肥満体質でスタミナ不足、口が悪くコミュニケーション不全で指導に従わない厄介な少女の話。
月村手毬は中学時代にトップアイドルとして名を馳せ一流の歌唱力を誇っていた。
だがそれは旧ユニットメンバーがフォローしてくれていたからであり手毬の実力では無かった。
ライブでは手毬のペース配分をコントロールし、バテた後には破綻しないようケアしていたのだ。
しかし手毬はそれが気に食わずユニットは空中分解。一人になった手毬は地に落ちてしまった。
体調管理どころか日常生活の基本事項すら満足にできない手毬は一人では何もできなかったのである。
手毬は地力があるので管理されれば伸びるが、管理を受け容れるには信頼が必要であった。

月村手毬のキャラクター表現とフラグ生成過程

面倒くさい超厄介な女・月村手毬
  • 面倒で厄介な女、それが月村手毬
    • 月村手毬は中学時代にトップアイドルとして名を馳せた歌唱力抜群の少女。だがそれはユニットメンバーの献身のおかげであり、手毬自身は祀り上げられていただけだったのである。手毬は肥満体質であり暴食してはブヨブヨになり、それを気にして今度は拒食に走り身体が不調になっていくという悪循環を繰り返していた。また口が悪く他者を貶しがちでありコミュニケーション不全で何にでも噛みつくため、日常会話どころか事務的な会話すらままならなかった。また手毬は体調管理どころか日常生活の基本的な事柄すら満足にできないことが判明する。髪は寝ぐせでボサボサ、服はヨレヨレでボタンが取れかかっているのも気にしない。中学時代には旧ユニットの美鈴に世話を焼かれていたことが垣間見られる。さらにはいじっぱいりで悪態をつくのに、嫉妬深くて独占欲も強いというおまけつきであった。そんなキャラだれも育成したくないだろ?そのため彼女のシナリオには工夫が凝らされており、他のキャラと比べて度々ザッピングが入り、手毬視点で心情描写が語られるというフォローが入っている。

  • フォーストライブは失敗に終わった
    • 手毬シナリオではPがご飯を用意して食事療法を行うなど、手毬を管理しながら能力を伸ばしていくことになる。手毬は地力があるので管理すればメキメキと能力を伸ばしてくれる。だが落とし穴があり、管理をしようにも手毬はこちらの指導にはあまり従わないのである。特に顕著になるのが、ペース配分ガン無視の全力投球。ライブでテンションが上がると普段以上のパフォーマンスを発揮してしまい、体力が尽きて自滅してしまう。ファーストライブにおいてPは本番前7割と指導したのに、手毬は全力で望みバテバテになってしまうのであった。勿論ファーストライブは失敗に終わった。

  • ユニットもソロも無理な月村手毬
    • ファーストライブで手毬が自滅した姿を目前にした旧ユニットの美鈴。彼女は「手毬ちゃんお世話係」のポジションであったため、プロデューサーに近づき旧ユニットの復活を懇願する。だが丁度その時、手毬はPに電話をかけており、何度コールしても出ないことにしびれを切らして突撃してくる。そして浮気だのなんだのと叫びまくるのである。美鈴はPに対し、手毬はソロでは無理であり支えてくれるチームメイトが必要だと述べる。だがPは以下のように指摘する。手毬はワガママで自分勝手なのでチームプレイは無理であり、だからこそ旧ユニットも解散してしまったのではないかと。手毬に耐えられるのはストイックな努力家で尚且つ自我が強い人物でなければダメなのだ。共通√ではそれが咲季とことねだったわけだが、これは個別√である。なんとPが俺ならそれになれると言い出すのだ(稀咲√ではお姉ちゃんになってたしね・・・)。

  • 美鈴復縁エンド
    • こうしてリベンジを誓ったセカンドライブでは何とか最後までパフォーマンスを維持することが出来た。だが手毬の歌い方は全てに全力を尽くす非常にリスキーなものであり、それこそが手毬の武器であったのだ。Pはそんな手毬をこれからも育成していくことになる。一方で手毬と美鈴の関係性は修復され、同じユニットにはなれないけれど、友達としては過ごすことができると復縁する。手毬は美鈴に甘やかされていたため、満足に自分で日常生活の基本的事項をこなすことができなかった。美鈴がいなくなりPが付いたことでようやく自立への道を歩み始めていたのに、これではまた手毬は赤ちゃんになってしまうんじゃないか。
ユニットを崩壊させた女・月村手毬
これまで手毬の世話をしてきた美鈴
美鈴と復縁した手毬

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