ナグサは後輩の身代わりとしてその身体を捧げるも先生はナグサ自身を求めていたすれ違いの話。
百花繚乱の紛争調停委員会メンバーはユカリもキキョウもレンゲも先生に好感度MAXであった。
そんな状況を見たナグサは先生が後輩たちに手を出さないように自らの身を差し出すことにする。
先生はナグサと定期的に夜伽を交わすようになるのだが身体を重ねても心は重ならなかった。
あくまでもナグサは自分が代用品として抱かれているに過ぎないと思い込んでいた。
だが先生は代用品などでなく最初からナグサ自身を求めており、代わりなどではなかったのだ。
こうして悲しきすれ違いを孕んだまま身体だけは深く交わるビターエンドとして幕を閉じる。
ゲスト漫画ではやんよ先生の包帯ぶっかけとねっこ先生の対面座位が良い味を出している。
自らを後輩たちの代用品に過ぎないカキタレと思っているナグサの悲哀は癒されるのか
百花繚乱紛争調停委員会の御稜ナグサ本。彼女はアヤメを亡くしたショックにより自分を慕う後輩たちの想いを無下にし自己卑下ばかりしている時期があった。原作では先生の支援によりトラウマを克服し心の弱さと向き合ったわけだが、後輩たちに贖罪の想いを抱いていたのもまた事実。そのため本作品では、後輩たちへの贖いとして自らが先生に抱かれることを選ぶのである。紛争調停委員会のメンバーはキキョウもレンゲもユカリも先生に対して好意を抱いていたが、先生は自己の欲望を理性で押さえつけていた。だがナグサは先生が後輩たちに手を出さないようにと自分を差し出すのである。こうして後輩たちの身代わりとして先生に抱かれるナグサの日々が始まった。
だがここで悲しいすれ違いが発生。ナグサはあくまでも自分は単なる代用品、カキタレだと思い込んでおり、自分自身が先生から寵愛を受けているとは自覚していない。だが先生は代用品としてナグサを抱いているのではなく、ナグサ本人を求めていたのである。しかし先生はナグサが一番好きだったからこそ、ナグサが後輩たちの代用品として自ら股を開いた時に拒むことが出来なかった。こうしてナグサは自分が性処理の慰めとして使われているオナホだとヒロイズムに浸る。一方で先生は理性を陥落させてナグサを抱いてしまったため、そこから抜け出せなくなってしまった。ナグサが単なる後輩たちの代用品から脱却するためには関係性の再構築が必要なのだが、ビターエンドで終わっている。
ゲスト原稿
本作はゲスト作家がたくさん招かれているが、やんよ先生とねっこ先生の寄稿が情緒深い。やんよ先生はナグサの包帯にぶっかけプレイが描かれている。原作ではナグサの右腕は親友に手を伸ばしたのに拒絶され、さらには動かなくなってしまったためトラウマの象徴となっていた。だがやんよ先生はそれに向かって吐精させているのだ。生命力の象徴でもある白濁液をトラウマの象徴の右腕にぶっかけることで、意識的無意識的に癒そうとしているのかもしれない。ねっこ先生は日常の中での行為を描くことに長けているが、本作品でも調停室でのお部屋でイチャラブする対面座位が描かれている。ナグサがバレるんじゃないかと危機感を抱きつつも、自ら腰を振り喘ぎ声を洩らすシーンはおススメである。展開として無事に見つかってしまうこともお約束。その際、何をしているのか分かってないユカリと嫉妬にかられブチ切れているキキョウの対比的なギャグオチが趣深く描かれている。