これまで汚点として挙げられていた手毬の「がむしゃらさ」が今度は人々に救いを齎すというお話。
N.I.Aで勝利した手毬であったが、それに触発された美鈴がまず覚醒し夏季H.I.Fで猛威を振るう。
それに対して手毬はがむしゃらに追い縋ることしかできなかったが、その姿を見た十王星南も覚醒。
結局星南が一皮剝けたことでコンプレックスや停滞感から脱し夏のH.I.Fを掻っ攫っていくことに。
美鈴は星南を軽んじ自分が本気を出せば赤子の手をひねる様なものと思っていたので計算が狂う。
そんなわけで美鈴はSyngUp!の3人で特訓をしようと提案し、学Pに頼んで極月学園と渡りをつける。
学Pは佑芽√でも使ったパワーレベリングを採用し手毬の短所を克服させようと試みる。
手毬は動物のお医者さんのシーザーのように常に全力全開でペース配分が出来ないのであった。
故に絶対に負けられない3連戦を経験させることで最後まで歌い切ることを身体に覚えさせていく。
燐羽は姉・継との関係を拗らせ姉のコピーに徹していたが、手毬に敗北したことで覚醒する。
こうして手毬のがむしゃらさが美鈴・星南・燐羽を知らず知らずのうちに救い、覚醒させたのだ。
手毬は賀陽継という太陽に憧れ造り物の翼で飛び立ち焼け死んだが、だからこそ今があるのであった。
かつては他者を傷つけるだけだった手毬のがむしゃらさが、学Pによって昇華され、今度はそれが人々の救いとなる!



- 【1】手毬のがむしゃらさという諸刃の剣(汚点編)
- 月村手毬は中学時代に見に行った初星学園のライブで賀陽継に脳を焼かれて憧れを抱き入学した。そこで賀陽継の妹・賀陽燐羽に出会い、幼馴染の美鈴と共にアイドルユニット・SyngUp!が誕生した。賀陽燐羽は既に実力があり教えるのが上手かったので、手毬も美鈴もメキメキと上達。美鈴は手毬の目には自分しか入っていて欲しくないのに、燐羽に懐き継を目指している手毬を見て拗らせる。美鈴は独占欲が刺激され、自分こそが手毬を支えるのだと燐羽に教えを乞う(一方で手毬は無邪気に燐羽の真似をしてキャッキャしていた)。それはそれとして手毬と美鈴の成長によりSyngUp!は中学時代にナンバーワンユニットとなるが、手毬のがむしゃらさとコンプレックスが全てを崩壊させた。がむしゃらな手毬は歌唱力バツグンであったが常に全身全霊でしか歌うことが出来ず、いつも体力切れを起こしてしまい、迷惑をかけていたのだ。燐羽や美鈴はそれをフォローしていたのだが、だからこそ手毬は気に入らず、皆が本気でやってないと喚き散らしてユニットを崩壊させたのであった。それでも手毬は美鈴も燐羽も大好きであり、学Pと出会って人格的に少しずつ成長すると和解が成立していく。



- 【2】汚点であった手毬のがむしゃらさが皆を救う!
- これまでは手毬のがむしゃらさの汚点ばかりが目立っていたが、今回はそれが皆を救済するというカタチを取る。まずは美鈴。彼女は天賦の才に恵まれていたが、それを過信・依存している側面があり、自分がちょっと本気を出せばトップアイドルもたやすいと思っていた。現に夏のH.I.Fでは皆の輝きを自分の魅力で真っ暗に染め上げると豪語し1番になったかと思い込んだ。だが美鈴の次の出番であった手毬は、がむしゃらさを発揮して追い縋り、観客の熱意を引き戻したのである。まさか手毬がここまでやるなんて!そして手毬に影響を受けたのは美鈴だけではなかった。なんと十王星南をも覚醒させるのである。星南は自分の能力限界を感じておりプロデューサーになる方向へ舵を切ろうとしていた。だが美鈴の暗黒を打ち破った手毬のがむしゃらさを見て、自分にはその熱意が足りないと思い直し、ひたむきに上を目指す熱い心を取り戻すのだ。何が諦念だ、何がプロデューサーに転向するだ。自分が初星学園のプリマステラになり、尚且つトップアイドルになる。そしてプリマステラの称号をトップアイドルの象徴にするのだ!フンフンフンフンと覚醒する。覚醒した星南は最強であり、夏季H.I.Fでアッサリと優勝。さらには本当にあまたの最強アイドルたちを蹴散らして自分がトップアイドルになりプリマステラ=トップアイドルにしてしまった。



- 【3】手毬ルートにおけるSyngUp!シナリオ(美鈴・燐羽との関係性)
- 【3-1】星南の活躍を見て面白くないのが美鈴。さっきまで手毬の視界には自分しかいなかったのに、星南がしゃしゃりでてきたことに不快感を隠さない。美鈴は星南を小馬鹿にしており、自分がちょっと本気を出せば赤子の手をひねるようにたやすく倒せると思っていた。そしてそれは星南覚醒前なら本当であった。だが覚醒星南は圧倒的であり、これはちょっとやそっとでは倒せない。そう判断した美鈴はSyngUp!の3人で一緒に練習しようと提案。学Pもそれに乗り、燐羽の移籍先である極月学園に話をつける(これまでは理知的で合理的な学Pであったが手毬に影響されたためかヤクでもキメたかのようなゴリ押しの手腕をも発揮する)。美鈴と手毬は燐羽に教えを請いながら極月学園のトップアイドルたちと一緒にレッスンを受け、切磋琢磨しながら更なる実力をつけていく。
- 【3-2】学Pはこれまで手毬の育成方針を体力向上としており、歌唱中に最後までバテずに歌い切れるように育ててきた。だが手毬はどんなに体力値を底上げしても、残らずそれを使い切ってしまうことが判明する。そのため彼女自身にペース配分を強制的に覚え込ませる必要があると判断し、極月学園のアイドル達との三連戦を仕組むのである。初星学園や十王プロにコダワリのある手毬にとって絶対に負けられない戦い。
- 【3-3】一方STEP3後編のボス・燐羽は向上心を捨てており、賀陽継の完全コピー体を演じていた。それには彼女の過去とコンプレックスが起因しているのだが、それは燐羽ルートでのおはなし。とにかく手毬は、入学当初に憧れていた賀陽継(の完コピ形態)に勝利するのである。これにより手毬は単なる憧れを脱し、自分自身でトップアイドルを目指す気概を得たわけだ。さらにこれまでの燐羽は賀陽継のコピー体であることを受け容れ、これ以上レッスンをしないと嘯いていたが、手毬に敗北したことで覚醒。手毬の上を越えられる程度にはレッスンをするとのたまう。これって手毬が最強になればなるほど、燐羽もレッスンして上手くなってくれるってことじゃん!やったね。手毬!
- 【3-4】こうしてSyngUp!メンバーはみんなで仲直り。特に今まで手毬は自分の卑小さ故に、優しくしてくれる美鈴を突っぱねてしまっていた。だが彼女の存在を心から受け容れることができるようになったのだ。(それは美鈴がSyngUp!解散を契機に、手毬と競いあう道を選んだせいなのかもしれないが)。手毬が自分の翼を紛い物だと自己卑下していたのに対し、美鈴が飛行機の方が鳥より高く飛べるのだと述べるシーンいいよね(さらに美鈴は自分をロケットに例え、翼のある燐羽、飛行機の手毬、太陽の賀陽継よりも高く飛べると豪語する)。こうして中学時代のSyngUp!の幸せな日々があったからこそ、自分たちは現在JKアイドルとしての道を歩んでいられるのだと綺麗にまとめられて幕を閉じる。

























