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『星空鉄道とシロの旅』の感想・レビュー

臓器提供者となった5人の死体の霊魂が、移植先の少女に生きる意志を灯させる話。 星空鉄道とはそれ即ち少女の生命であり、機関車が止まったら少女は死ぬ。 鉄道旅行を通して少女が献体の生き様を知ることで拒絶反応を克服するというギミック。 停車する駅は…

【それ散る】ボストン茶会事件 -Boston Tea Party-【雪村小町】

王雀孫先生の作品の一つに『それは舞い散る桜のように』というノベルゲーム史に残る名作があります。通称『それ散る』と呼ばれるこの作品は、世界史上の出来事をネタにしてユーモア溢れる笑いを提供してくれます。その中でも特に語り継がれているのが、ボス…

『ぱられるAKIBA学園 体験版』の感想・レビュー

異世界転生して魔王を倒したが帰還できないのでオタク文化を広めることにした。 主人公は勇者一行のラスボスバトルに召喚され一撃で魔王を倒す。 ヒロインズからは秒で好感度マックスとなるが元の世界には戻れなかった。 魔王撃破後、平和となった世界では勇…

同級生リメイク体験版の感想・レビュー

マップ移動で攻略対象に会いに行き会話して好感度を上げるキャラゲー。 ゲーム史の教科書では歴史を変えた重要な古典として取り上げられる。 従前の作品はあくまでもゲーム攻略が主体であってヒロイン攻略は副産物であった。 しかし本作品によりキャラ攻略そ…

『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』の体験版の感想・レビュー

Inreのお家芸!異世界転生時代劇第3弾は治承寿永の乱!義経になって平家を討て。 忠臣蔵・新撰組ときて源平合戦。中二国語で平家必修だから一般人にも馴染み深い? 源平合戦でメインヒロインが平家につくと『火の鳥』が彷彿とされます。 体験版では転生して…

『閃鋼のクラリアス』体験版の感想・レビュー

異世界転生ファンタジーロボットバトル。新島夕×鈴平ひろdeバルドする。 戦闘パートはバルドだが、舞台は異世界ファンタジー(いつもの近未来SFではない)。 体験版では没落お嬢様の屋敷奪還と借金返済を目指して戦うことになる。 先の戦争で国の英雄だった父…

『ユキイロサイン 体験版』の感想・レビュー

東北地方の封建的な地方社会を舞台にした雪国冬ゲー青春群像劇。 封建遺制・スキーイップス・母親の想い出に囚われる3人の少女との交流を描く。 主人公は地主の嫡男で「ワケアリ幼馴染との関係」と「ホッケー競技」に葛藤を抱えていた。 体験版ではそんな悩…

2020年発売のノベルゲームまとめ

はじめに 2020年発売ノベルゲームのうち実際に製品版をプレイした作品について振り返っていきたいと思います。名作や高評価作品でもスルーしてしまっているものがあるかもしれません。その時は○○はやったほうが良いと知らせてくださると助かります。 参考 20…

2020 KOTY in novel game.

斜陽産業となって久しいノベルゲーム業界ですが、今年はどのようなクソゲー・ネタゲー・地雷ゲーが登場したのでしょうか。ノベルゲー史の証言として個人的な雑感を書き残しておきたいと思います。私は基本的にはあまりkuso-gameだと感じることは少ないのです…

天ノ少女「Grand END」の感想・レビュー

両腕の無い天使を描いた『天罰』に関連する3つの事件を解き明かす話。 天ノ少女の構成としては、前園編、八木沼編、色羽編の主に3つで成り立っている。 窪井逮捕、八木沼生存、色羽救出を満たすと六識を射殺してグランドエンド。 群馬県の榛名湖に冬子の分骨…

2020年12月発売の新作ノベルゲーは何を買えばいいですか?

2020年12月は『殻ノ少女』シリーズの集大成である『天ノ少女』と名作リメイクである『終ノ空 remake』が二強となっています。しかし『天ノ少女』は硬派ゲーかつ前2作やってないとついていけないのではないかという不安があります。しかし私は特攻します。『…

『アイベヤ2』体験版 の感想・レビュー

幼馴染関係性変化モノ。いつものキャラデザと作風を変えてきたおりょう原画がウリ。 高校進学時に幼馴染の両親が転勤となり、主人公の家に下宿して1年経過。 まったりした家族生活を、引っ込み思案で人見知りな幼馴染と共に過ごしていた。 しかし主人公の部…

『一途な(処女→)彼女と恋したい』の感想・レビュー

生真面目系世話焼き委員長と恋のABCをステップアップしていく話。 ミニゲームからやると本編を始めた際の委員長の変貌っぷりに驚くことができる。 主人公は掃除当番が終わった後、友達と恋バナで盛り上がっていた。 しかし好きな人を告げた瞬間、鞄を取りに…

天ノ少女 前日譚の雑感

昭和30年代を舞台に探偵となって絵画作品の見立て殺人の謎を解き明かす話。 稀代の芸術家が残した未発表作品は、腕をもがれた天使の絵画であった。 資料調査により発見されたその作品は上野の美術館に展示されることになる。 この展示は話題を呼び、その後す…

ココロのカタチとイロとオト 体験版の感想・レビュー

内向的なウジウジ系主人公がほわほわな炉利女子に救済される話。 主人公は他者の感情を聴覚と色覚で感じ取れる異能をもっていた。 それ故、他者とのコミュニケーション不全に陥ってしまったのである。 だが高校生活を送る中で、異能が通じない少女と出会うこ…

ガラスの姫と鏡の従者 体験版の感想・レビュー

従者と主君モノ。王侯貴族とその従者を養成する学園生活の話。 主人公は入学早々問題を起こした事が尾を引き奉仕体験を断られていた。 このままでは単位を習得できず転専攻を余儀なくされてしまう。 一念発起した主人公は意固地になっていた非を認め悔い改め…

紅月ゆれる恋あかり 体験版の感想・レビュー

メスガキ分からせモノ。舐め腐った態度を取る剣術娘たちを教師として導く話。 エリート剣術学校で自己の能力を過信し天狗になっているクソガキ共ウザすぎ。 最初は紳士的に理を解いて授業への参加を促すが全く従わず手を焼かされる。 結局は物理で殴ることに…

蛇足 体験版の感想・レビュー

ヒロインを猟奇的に人体欠損させつつ凌辱するリョナもの。体験版は短すぎて何とも言えない。 主人公とヒロイン達はそれぞれトラウマ持ちであることが匂わされている。 日常生活に適応できない「狂気」を持つ故に社会から排除された一行が無人島にやってくる…

『ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう』の感想・レビュー

特権的な資本家一族による超管理社会の打破を目指すテロリスト活動モノ。 管理社会において発生せざるを得ない人間の膿を利用して裏稼業に手を染めるが…… なんとそれすらも管理社会におけるシステムの一環だったのだ!というオチ。 全ては支配者一族の掌の上…

『まいてつ Last Run!!』の「シナリオ」は本当に低評価だったのか?~その原因を探る~

現在ユーザーの評価を巡って炎上している『まいてつ Last Run!!』(11.22事件)。 評価規準は色々と分かれるかと思いますが「シナリオ」は低評価だったのでしょうか。 ここではまいてつLRのシナリオが低評価である理由を詳しく解説していきたいと思います。 実…

『我が姫君に栄冠を 体験版』の感想・レビュー

格上メーカーと凄腕ライターによる中二的なろう系能力バトル異世界ファンタジー。 設定は王道でチート異能を持つ僻地の少年が嫁探しのため世界を巡るというモノ。 その過程で多くのイベントをこなしながら登場人物たちとの交流を深めていく。 国家指導者の3…

2020年11月発売の新作ノベルゲーは何を買えばいいですか?

11月の主要ノベルゲーは6本。ポストランスのアリスソフトがおくる『ドーナドーナ』を筆頭に、バカギャグゲーで信者を集めるアサプロの『恋ロワ』、ラブリーボイスと著名な原画師で勝負する『水蓮と紫苑』、意外と真剣にエロゲ業界を描く『響野』、ライターな…

保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手 体験版 の感想・レビュー

現世の存在ではない魂人(霊魂具現化体)を送り還す送り人(霊媒師)の話。 送り人の主人公は魂人となった姉を探すべく各地を渡り歩いている。 霊媒師といっても強制的に成仏させるのではなく霊魂本人の納得を重要視する。 それ故、魂人である筈の炉利系キャラを…

『ドーナドーナ(体験版)』の感想・レビュー

情報統制による管理社会に抵抗すべく所謂「自由恋愛の斡旋業」を経営する話。 主人公たちは危機意識が欠落したお花たちを泡に沈め、その稼ぎを懐に収める。 ある程度お花の品質管理に気を使うが消耗したら呆気なく使い捨て次の花を摘みに行く。 ヒトカリとハ…

冥契のルペルカリア体験版の感想・レビュー

青春演劇モノ……と見せかけて死んだはずの妹の幻影が具現化するファンタジーモノ。 第一幕は役者を諦めた元子役の主人公が親友の少女の為に劇団の入団試験に挑む演劇モノだが… 第二幕に入ると現実を舞台にして虚構が演じられるファンタジー展開へと突入する。…

まいてつ Last Run!!「仲国ルート」の感想・レビュー

中国(大陸)からの誘致で視察に行き、鉄道復権のための観光国策を提言する話。 しかし中国における鉄道制度やその位置づけに関する説明は一切なし。 中国経済を扱うのに社会主義市場経済と共産党一党独裁も完全にスルー。 「ぼくの かんがえた さいきょうの …

まいてつ Last Run!!「グランドルート」の感想・レビュー

全九州周遊鉄道構想を実現することで主人公が事故のトラウマから解放される話。 ヒロインたちと向き合うことで観光鉄道に関する諸問題の解決策が浮かぶという形式。 解決方法は極めて杜撰なご都合主義で、詳述されずに成功するので、割り切りが必要。 「鉄道…

まいてつ Last Run!!「凪ふかみアフター」の感想・レビュー

選ばれなかったヒロインの心情描写を展開した挙句、両方選ぶエンドもある。 ノベルゲーで「選ばれなかったヒロイン問題」は割とテーマとして扱われる。 本作は凪orふかみを選ぶことで切られてしまったヒロインの心情を読まされる。 (それでなくとも非ハチロ…

まいてつ Last Run!!「日々姫アフター」の感想・レビュー

富裕階層向け超高級食堂車を熊本県人吉市から大分まで走らせる話。 気動車内に調理スペースが無い問題を駅から地元特産料理を搬入するという形式で解決。 姉の真闇と実家の酒屋の従業員長から認められて日々姫は承認欲求を満たす。 ご都合主義とさすおに展開…

まいてつ Last Run!!「ポーレットアフター」の感想・レビュー

人見知りが激しい娘に経験を積ませるべく家族で東北雪景色鉄道旅行をする話。 鉄道ならではの旅情と人との交わりを家族の成長に繋げて巧みに描き出している。 娘の対人関係の克服もさることながら主人公やポーレットも親として成長する。 最初から親なのでは…