頑張リーリヤ、がんばります!なシナリオ。本当にリーリヤが頑張っているだけでビックリ。
ファンの獲得数という設定があり「個性」や「強み」を出せるはずなのに本当に「頑張る」だけ。
「不器用なアイドルが一生懸命頑張る」姿を切り売りして消費の対象として勝負する(というと語弊がある?)
頑張る姿がファンの心を打ち、ファンを大切にする心で四音に勝利した……
もっとスウェーデンとかお菓子作りとかの要素でリーリヤの個性で勝負しても良かったんじゃないか?
北欧における日本文化の受容とか需要ありそうだし、お菓子作り配信でスウェーデン菓子人気でそう。
(禁じられた手段かもしれないがアニヲタ/ロボヲタ要素でコアなファンの獲得もできたかもしれない)。
リーリヤがただ頑張るだけじゃなくてなんかもっとこう何とかならなかったのだろうかシナリオライター。
頑張リーリヤ、がんばります。~オーバーワークで怪我をしてしまういつものパターン~
頑張リーリヤの路線でいいとは思うんだけど、もう少しこうリーリヤのキャラクター表現に基づく見せ方があってもいいと思わざるを得ないシナリオ。今回の流れはこうだ。N.I.Aに出場することになったリーリヤは、ファンの獲得数に一喜一憂せず自分のファンになってくれた人々を大切にしていく。だがここで意地悪な四音が現われ、リーリヤを小馬鹿にする。リーリヤは自分がいくら馬鹿にされても良かったが、プロデューサーまで馬鹿にされたので忸怩たる思いをする。自分が不人気アイドルのままでは、自分をプロデュースするPまで馬鹿にされてしまう。焦ったリーリヤはPの言うことを無視してオーバーワークを重ね、ついに足を捻挫してしまうのであった。リーリヤが何も話してくれないことを歯がゆく思っていたPだが、怪我をした罰として理由を説明させる。リーリヤは一連の経緯を話すが、Pは最後に笑えばいいのだと慰める。こうして信頼関係を築き直し前半の山場が終了する。
シナリオ的にはこの後、如何にしてリーリヤのファン数を増やしていくのかに注目が集まった。怪我して練習できないリーリヤがお菓子作りをしていたので、その配信などを行うのかとも思われた。だって北欧出身のJKアイドルがお菓子作りをしながら地元の珍しいお菓子を手作りし仲間が美味しそうに頬張る姿を見たらファン数増えそうじゃない?もしくは逆にスウェーデンにおいて日本文化がどのように受容されているのかというネタでもファンの興味引けそう。だが北欧系お菓子作り美少女という設定を1ミリもシナリオに絡めて来ないのである。確かにこれをやるには北欧文化圏における深い知識や理解が必要になってくるので、シナリオライターにかなりの力量が求められるけど。
そして現段階ではリーリヤがヲタクであることを恥じており、ヲタクであることを隠しているから無理そうだけど、いつか自分の本質が肯定できるようになって欲しいと思うのは私だけではないハズ(寧ろ今回のシナリオで描かれると勝手に思っていた)。今回の親愛度11-20話では伏見つかさ先生のシナリオを中心にかなり根本的にキャラのトラウマが解決された。そのためリーリヤだけ人物像の掘り下げが行われず、ひたすら頑張リーリヤしているだけのように感じられてしまった。せっかく「White Night! White Wish!」でリーリヤのアニヲタ要素やロボヲタ要素を取り上げたのだから、親愛度11~20話でリーリヤが自分の趣味を肯定して武器にするところが見たかったかもしれない。「White Night! White Wish!」でリーリヤにキモヲタ仕草をさせたら、それをネタにするファンアートが増えてしまったので運営が警戒しているのかもしれない……。最終的に今回のN.I.A編では特にリーリヤの強みや個性が発揮されるわけでもなく、ファンを大切にしていたリーリヤがファンを軽視した四音を撃破して優勝。エンドロール後では、リーリヤが足を怪我したのは自分のせいだと自責の念に駆られるPが描写され、自分の力を証明しなければならないと息巻いて終わる。
学マス感想まとめ
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