世界一カワイイを自称する自分大好きな藤田ことねが自分の中の弱気な劣等意識と向き合う話。
藤田ことねはお金大好きながめつい拝金主義者であったが、その背景には凄惨な家庭環境があった。
そのためコンプレックスを抱いており、精神的に脆いところがあり、弱気になる場面が見られた。
故にソロ曲を貰った際に「できるできるできる」と言った歌詞に自分を乗せられなかったのだ。
思い悩むことねに対して花海咲季が助言。弱気な自分をもまた大好きなのだろう?と指摘される。
これを受けたことねは無理に弱気な自分を変えようとするのではなくありのままの自分を受け容れる。
弱きなところも、がめついところも、全部全部カワイイんだぞと開眼しステージに赴くのであった。
藤田ことねが内包する劣等意識から来る弱気な感情



藤田ことねはバイト戦士で社会経験も多く大家族の長女であるため精神的に成熟していた。そのため対人関係に長けていたし、初星コミュでは咲季や手毬の調整役として主人公的ポジションを確立した。だが彼女の本質には弱気な所があり、その弱さをプロデューサーには見せるのである。ことねの家庭は決して裕福とは言えず、そのためことねはアイドルになり家にカネを入れたいと思っていた。だが無理して入った芸能系学校は学費もバカ高くて支払いが困難になり父親は出奔。学費滞納による退学の恐怖と戦いながら、ことねは焼石に水とは分かっていながら、バイトに明け暮れていたのである。そのため疲労によりパフォーマンスが低下し学園内での評価も低いという悪循環を生んでいた。以上によりことねは劣等意識を抱いており、基本的には明るくノリノリな風に見えるが、弱気な感情を抱くことも多くメンタル的に脆い所があった。多くの生徒の中からことねを選びとったPは、ジリ貧な境遇を改善してくれたスパダリであり、今度はソロ曲まで用意してくれたのだ。
だがことねはソロ曲にイマイチ乗り切れないでいた。世界一カワイイ自分を高らかに歌い上げる部分は良く歌えたのだが、「できるできるできる。そうだ、信じてくれる人がいる」の歌詞に自分をシンクロさせられなかったのだ。苦悩することねの前に現れたのは何とお姉ちゃん属性を自称する花海咲季であった。咲季はことねの悩みを聞くと無理して曲に合わせなくて良いと助言する。ことねは弱気な所も含めて自分が自分を大好きなんでしょ?世界一カワイイを自称するアイドルはたくさんいるけどこの楽曲を作ってくれた人はことねが世界一カワイイと信じているんでしょ?と指摘するのだ。ことねが自分を信じてくれているPに思い当たり恥ずかしそうになる描写はとても可愛い。世界一カワイイ。そんなわけでことねは咲季のおかげで弱気な自分と向き合うことが出来たのだ。
そしていよいよライブ本番。カワイイ衣装に身を包んだことねは印税のことを気にする。楽曲が一般販売されて収入を得ることはことねが目指してきた一つの到達点もあった。喜ぶことねだが、一方でここで今まで自分が抱えていた苦悩をPに吐露することになる。自分は基本的に弱気であること。それじゃダメだとずっと思ってきたこと。ポジティブな曲に合わせようとしなければと思ってしまったこと。それ故に空回りしてしまったこと。等々。そんなことねに対してPはそんなことはしなくていい、曲に合わせて歌うことなど誰も藤田ことねには求めていない、つまりはありのままの自分がそのままで魅力になると説く。咲季とのやり取りで自分と向き合ったことねにはそのPの意図が良く分かったのだ。弱気なのも、内心ドキドキなのも、印税のことばっか考えているのも、全部そのまま歌に込めて良いと開眼する。こうしてことねはカワイイ自分を高らかに歌い上げたのであった!!








